連載:プロ野球・球種別最強投手は誰だ!?<フォークボール編>

立浪和義を苦しめたフォークボーラーたち 1年目の上原の衝撃、半分諦めた大魔神

前田恵
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NPB歴代8位の通算2480安打を放った立浪が打ちあぐねた「フォークの名手」とは? 【写真は共同】

 プロ通算2480安打。通算487二塁打の最高記録は未だ誰にも破られていない。22年間、中日一筋でプレーした「ミスタードラゴンズ」こと立浪和義でさえも、完璧なフォークボールは「お手上げ」状態だったという。なぜフォークボールは、安打製造機と言われた立浪をそこまで苦しめたのか? 現役時代のフォークボーラーたちとの対戦を振り返ってもらった。

佐々木さんのフォークはまさに“消える魔球”

――立浪さんが現役時代に対戦した投手の中から、『フォークの名手』を選んでいただけますか?

 佐々木主浩(元横浜ほか)さん、上原浩治(元巨人ほか)、あと、世代は古くなりますが、遠藤一彦(元大洋)さん。遠藤さんと対戦したのは僕がプロに入ったころ(編集部注:1988年入団)でしたが、当時はフォークボールを投げるピッチャーがまだ少なかったんです。各球団1人、よくて2人程度しか投げない、珍しい球種でした。この人たちが、トップ3でしょうか。あとは星野伸之(元オリックスほか)さんのフォークもよかったですね。真っすぐと同じ軌道で来て、落差もありました。

――名手たち、それぞれの特長を教えてください。
 
 
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著者プロフィール

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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