ファンが選ぶ「フォークボール最強投手」ランキング

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 スポーツナビでユーザー投票を実施した「フォークボール最強投手ランキング」。1万人を超えるプロ野球ファンが選んだ、フォークの名手は誰だ!?
 今回は現役投手編のランキングを発表します!

※1人3票まで投票可能
※ランキング上位と総評コラムはスポーツナビアプリでご覧いただけます

ランキング

順位 選手名 所属 得票率
1 千賀 滉大 ソフトバンク 85.58%
2 山本 由伸 オリックス 34.07%
3 則本 昂大 楽天 9.32%
4 藤浪 晋太郎 阪神 9.03%
5 栗林 良吏 広島 7.21%
6 菅野 智之 巨人 5.89%
7 種市 篤暉 ロッテ 5.76%
8 戸郷 翔征 巨人 4.88%
9 平野 佳寿 オリックス 4.62%
10 岩嵜 翔 ソフトバンク 4.48%
11 大野 雄大 中日 4.27%
12 能見 篤史 オリックス 3.97%
13 増井 浩俊 オリックス 3.92%
14 上沢 直之 日本ハム 3.67%
15 森 唯斗 ソフトバンク 2.98%
16 髙橋 光成 西武 2.12%
17 二木 康太 ロッテ 1.91%
18 石山 泰稚 ヤクルト 1.79%
19 森脇 亮介 西武 1.66%
20 西野 勇士 ロッテ 1.25%

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解説

圧倒的な得票率で1位に選出された千賀。現在はリハビリ中だが、代名詞「お化けフォーク」のいち早い復活が待たれる【写真は共同】

 OB編でトップ10に入った投手の過半数は、フォークが代名詞となる“フォーク・レジェンド”たちだった。しかし人に歴史あり、変化球にも歴史あり。現役編ではフォークが代名詞というより、“切れ味鋭い、あるいは落差のあるフォークを持つ”投手が多くトップ10入りした感がある。

「カーブもすごいが、フォークは格別で、バッターがバッタバッタ三振に倒れるぐらいすごい」(※以下、「カギカッコ」内はユーザーコメント)とユーザーに評されたのは、10位・岩嵜翔(福岡ソフトバンク)。2度の右ひじ手術から2年を経た昨季、勝利の方程式の一人として復活を遂げた。9位の平野佳寿(オリックス)はプロ入り5年目の2010年、中継ぎに転向してから本格的にフォークを使い始めた。「千賀、大谷のような派手さはないが、打たれた場面がパッと思い浮かばない。本人と相まって地味に凄いフォーク」というユーザーコメントが、彼のすべてを物語る。

 巨人からはエース・菅野智之が6位、次代のエースと期待される戸郷翔征が8位と2人がランクイン。自他ともに“スライダーピッチャー”と認める菅野だが、ここ数年フォーム改造などでフォークの精度が高まり、相手に嫌がられる球になった。当然ユーザーもその経緯はご承知で、「スライダーもお化けでフォークもお化け」「スライダーと思われがちだが、縦の変化も一級品」と両球種挙げてのコメントが多かった。戸郷は山口俊(ジャイアンツ傘下3A)直伝とされる2種のフォークを多投。「落差の大きいフォークを高低に投げ分け、空振りを取るだけでなくカウントを取るのにも使えていると思う」とユーザーが評する通り、安心安定の魔球としつつある。

新人守護神としてチームを支える栗林。18年前に同じポジションで活躍した永川コーチと同じくフォークを決め球にしている【写真は共同】

 今季のルーキーで唯一トップ10に食い込んだのが、5位の広島・栗林良吏。OB編で同じ5位に入った永川勝浩が投手コーチを務めており、「永川コーチ直伝で磨きをかけ、今では斜めに落ちながら空振りを取っている」。「直角に落ちる」と驚くユーザーも。永川コーチ同様、ルーキーながら広島の守護神として、開幕から14試合連続無失点で2リーグ制後の新人記録を塗り替えた。
 
 フォークと150キロ超の速球はワンセット。剛速球がある投手ほどフォークが生きるのは、その歴史も物語っている。一般的にはむしろ速球のほうにインパクトを持つ投手が、何人かトップ10に挙がった。

 トミー・ジョン手術後リハビリ中の7位・種市篤暉(千葉ロッテ)。あの変化球マスター・ダルビッシュ有(パドレス)が自身の動画チャンネル内で“千賀君が、『種市のフォークがめっちゃすごい』と大絶賛していました”と紹介したことで、一気に世界に名を馳せた(はず)。「下手すると千賀より打てない」「わかっていても打てない千賀級」などと、かつて合同自主トレに参加させてもらった“先輩”と比較するユーザーコメントも多く、種市本人も喜びそう。

今季は開幕投手を務めた藤浪。長身からの速球、そして150キロのフォークは威力抜群だ【写真は共同】

 速球派中の速球派・藤浪晋太郎(阪神)は4位。なんといっても、MAX160キロ超の速球に、150キロの超高速フォークである。140キロ台中盤が直球の平均球速とされるNPBにあって――プロアマ問わず“MAX150キロ(の直球)を目指したい”とトレーニングを重ねる投手が星の数ほどいる中、フォークで150キロ出してしまうのである。「ストレートなのかフォークなのか分かりづらい」「落ちは普通ぐらいだけど、あのスピードで落ちるのがすごい」とユーザーも驚きを隠せない。

 3位の則本昂大(東北楽天)は、「ストレートでグイ押しして、フォークで三振の投手。ただスライダーのイメージもある」とのユーザーコメントの通り、入魂の直球で打者を圧倒する、力投型投手。しかし鋭く落ちるフォークは奪三振率が高く、被打率の低い、『伝家の宝刀』である。「ストレートが来たと錯覚してしまうが、見逃したとしてもちゃんとストライクゾーンに入るため、すごいフォークだと思った」は、ユーザーというより相手バッターの嘆き節かも……。

球界のエースに近づきつつある山本。その武器も150キロの高速フォークだ【写真は共同】

 2位の山本由伸(オリックス)も、150キロの高速フォークを操る。「球速がおかしい」「プレミア12でえげつなかった」「ストライクゾーンから綺麗に落ちるボールが多い。見ていて綺麗」とユーザー大絶賛。「すべての球種が一級品」との声もあった。私事ながら昨年10月6日の千葉ロッテ対オリックス戦。初めてZOZOマリンのホームランラグーン(左中間)の外野フェンスかぶりつきシートを購入した筆者は、目の前で繰り広げられるであろう、外野手の迫真のプレーを期待し、胸躍らせていた。ところが……ロッテ打線はほぼ外野にすら打球を飛ばせなかったのである。オリックスのマウンドは山本。あれは忘れません。

 さて、栄えある現役の第1位は、ダントツの得票率で千賀滉大(福岡ソフトバンク)。『お化けフォーク』といえば、いまや千賀の代名詞である。ストライクゾーンだと思って振るとワンバウンドになるほど落差があり、打席での見極めが難しいそうだ。千葉ロッテのアジャこと井上晴哉はかつて『週刊ベースボール』19年6月10日号の変化球特集で“地元・広島の観光名所、三段峡の崖くらい落差がある”と表現した。崖ですよ、崖! 打者を追い込んでからこれを多投するのだから、打者もたまったものではない。「異常」「千賀以外考えられない」「フォーク=千賀」「誰も打てない」と絶賛される中、「フォークといえば千賀! 止める甲斐捕手の信頼感とセットで価値ありです」と、女房役の献身をねぎらう声もあった。

確かに捕手のみなさんあってのフォークボール。素晴らしい魔球の使い手たちと併せ、それを演出する受け手たちにも感謝を込めて、寸評の終わりとしたい。

(文:前田恵、企画構成:スリーライト)

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