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高校生ドラフト候補ランキング・4月編
センバツで活躍した畔柳や石田の評価は?

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2試合で完封勝利を挙げるなど、選抜で大きなインパクトを残した中京大中京の畔柳。有力なドラフト候補のひとりだ
2試合で完封勝利を挙げるなど、選抜で大きなインパクトを残した中京大中京の畔柳。有力なドラフト候補のひとりだ【写真は共同】

 東海大相模の10年ぶり3度目の優勝で幕を閉じた2021年のセンバツ高校野球。有力なドラフト候補の視察に連日多くのスカウトが鋭い視線を送っていたが、今大会で大きく評価を上げた選手も存在する。さらにセンバツ出場を逃した選手の中にも有力候補は多く、すでに練習試合や春季大会でアピールが始まっている。


 今回はそんな高校生のドラフト候補の中から、ライターの西尾典文氏が現時点での判断で上位15人を選出。アマチュア野球を年間300試合以上取材し、ドラフト会議中継の解説も務める同氏に順位づけもお願いした。

15位:羽田慎之介[投手]/八王子(東京)

190センチを超える長身左腕で、スリークォーターから快速球を投げ込む羽田は、MLB通算303勝の殿堂入り投手、ランディ・ジョンソンを思わせる
190センチを超える長身左腕で、スリークォーターから快速球を投げ込む羽田は、MLB通算303勝の殿堂入り投手、ランディ・ジョンソンを思わせる【西尾典文】

 この春に急浮上してきた身長191センチの超大型サウスポー。昨年秋に肘を痛めた影響で、まだ調整段階だった春季大会はわずかな登板機会しかなかったが、それでもストレートは最速149キロをマークし、視察したスカウト陣をうならせた。


 特徴的なのが腕の振り。テイクバックで腕が大きく背中に入るが、そこから無理に上げようとせずにサイドに近いスリークォーターから投げ込む。その雰囲気は大げさではなく、往年の名投手ランディ・ジョンソン(元マリナーズなど)を彷彿(ほうふつ)とさせるものがある。典型的な未完の大器タイプだが、とにかくスケールが大きく、夏の投球次第では一気に上位候補に浮上してくる可能性もありそうだ。

14位:田中楓基[投手]/旭川実(北海道)

旭川実の田中はまだ線が細く、制球力にも課題を残すが、投手としての潜在能力の高さは折り紙付きだ
旭川実の田中はまだ線が細く、制球力にも課題を残すが、投手としての潜在能力の高さは折り紙付きだ【西尾典文】

 北海道では北海の左腕・木村大成と並ぶ存在の本格派右腕で、昨年秋の全道大会決勝ではその木村と息詰まる投手戦を演じた。少し細身でコントロールにばらつきはあるものの、全体的にバランスの良いフォームでシャープな腕の振りに目を奪われる。ストレートはコンスタントに140キロを超え、チェンジアップのブレーキも高校生離れしたものがある。


 姿勢が良いため、マウンド上で大きく見えるというのも長所。あと一歩でセンバツ出場を逃した悔しさをバネに、最終学年ではさらにレベルアップした姿を見せてもらいたい。

13位:池田陵真[外野手]/大阪桐蔭(大阪)

逸材揃いの大阪桐蔭にあって、4番に座り、主将も務める池田。守備力も高く、外野手としての総合力は一番というのが西尾氏の見立てだ
逸材揃いの大阪桐蔭にあって、4番に座り、主将も務める池田。守備力も高く、外野手としての総合力は一番というのが西尾氏の見立てだ【写真は共同】

 能力の高い選手が集まる大阪桐蔭の中でも、入学直後から大きな期待を寄せられていた強打の外野手。上背のない強打者タイプの場合(池田の身長は172センチ)、反動をつける動きが大きくなることが多いが、池田は無駄のないスイングで遠くへボールを運ぶことができる。


 センバツではチームは初戦で敗れたものの、自身は3安打を放ち、さすがの存在感を見せつけた。脚力は飛び抜けているわけではないが、センターの守備も一歩目のスタートが良く、スローイングも強い。外野手としての総合力ではナンバーワンと言える存在だろう。

12位:石田隼都[投手]/東海大相模(神奈川)

選抜で評価を上げたひとりが、優勝した東海大相模のエース石田(写真左)。ストレートの球速が増すなど、2年時と比較して着実にスケールアップしている
選抜で評価を上げたひとりが、優勝した東海大相模のエース石田(写真左)。ストレートの球速が増すなど、2年時と比較して着実にスケールアップしている【写真は共同】

 センバツでは5試合に登板し、29回1/3を投げて45奪三振、無失点と圧巻のピッチングを見せてチームを優勝に導いた。昨年秋までは140キロ前後だったストレートが、この春は短いイニングであれば140キロ台中盤をマークするまでにスピードがアップ。大会序盤は球にばらつきがあったものの、徐々に本来の制球力も取り戻した。


 まだ体つきが細く、大学でしっかりと鍛えて実績を残してからプロ入りというタイプに見えるが、貴重な実戦力の高いサウスポーだけに、プロ志望となれば獲得に乗り出す球団は多いだろう。

西尾典文
西尾典文

1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

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