赤星憲広が注目する現役最強ランナー6選 伸びしろ一番の若手選手は?
現役時代、ダイヤモンドを駆け回り阪神ファンを沸かせた赤星。彼の目に令和のスピードスターはどう見えるのか? 【写真は共同】
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世界記録をマークした周東の凄さ
難しいですねぇ。5人もいるかな……。
――厳しい見方ですね。
盗塁で大事なのは、スタート・スピード・スライディングの3Sです。最近の選手を見ていると、スピードは持っていても、スタート、あるいはスライディングのどちらかが欠けている。「もったいないなぁ」と感じることが多いですね。
――そんな中で、赤星さんが選ぶナンバー1は誰になりますか?
ソフトバンクの周東(佑京)選手です。あれだけ警戒されている中で、自信を持ってスタートを切れるのが何よりすごい。昨年は13試合連続盗塁の世界記録をマーク。事前にピッチャーのことをかなり研究していると思います。ピッチャーとのタイミングや間合いを計るのがうまい。そうでなければ、あそこまで走れないですよ。いいスタートが切れないときもあるはずですが、そのときはスピードとスライディングでカバーして、セーフにしています。
――昨年まで成功75に対して失敗は11。盗塁成功率.872と、驚異的な数字を残しています。「ピッチャーとのタイミング」とは、クセを盗むことにも関連しているのでしょうか?
実際に話をしたことがないのでわかりませんが、最近はクセを利用して走る選手は減っているように感じます。僕の現役時代もそうでしたが、賢いピッチャーになると、クセを利用して逆を突いてくる。勝負所でクセに頼っていると、裏をかかれることがあります。
――赤星さんはいいスタートを切るために、どんなことを重視していましたか?
配球を常に研究していました。どのタイミングで変化球を投げてくるのか。それも、僕が一塁ランナーに出ていることが条件になります。それ以外の場面で傾向を調べても意味がないので、一塁ランナー・赤星で、打者が誰のときに、どのカウントで変化球を投じるか。クイックがうまいピッチャーでも、変化球のときに走れば、成功の確率は上がります。
――周東選手に続く、ナンバー2は誰でしょうか?
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