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野村克也、星野仙一ら名将が手腕を絶賛
稀代の名コーチ・高代延博の走らせる技術

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昨シーズンで阪神を退団し、現在は大阪経済大で臨時コーチを務める高代延博。野球への情熱はいまだ衰えることがない
昨シーズンで阪神を退団し、現在は大阪経済大で臨時コーチを務める高代延博。野球への情熱はいまだ衰えることがない【撮影:柴山高宏(スリーライト)】

 1989年の現役引退後、高代延博の31年に及ぶ長いコーチ人生が始まった。NPBの広島、中日(2度)、日本ハム、千葉ロッテ、オリックス、阪神、KBOのハンファ、そしてWBC日本代表(2度)。8つの球団とチームを渡り歩き、そのほとんどで三塁ベースコーチを務めてきた。野村克也が「日本一の三塁ベースコーチ」と称え、星野仙一、落合博満ら名将に就任を請われた稀代の名コーチに、「進塁判断」について語ってもらった。

「選手が嫁で、三塁ベースコーチは姑」

――高代さんが考える、三塁ベースコーチの役割を教えてください。


 三塁ベースコーチは“現場監督”だと思います。ダッグアウトの監督から伝達されるサインの内容を打者に伝えたり、ランナーを本塁に突入させるか、三塁で止めるかの判断を一任されている。試合の流れを左右するポジションと言っても過言ではありません。


 三塁ベースコーチの大きな仕事である進塁判断を行うために必要なことは“準備”です。自分のチームと相手チームの選手の走力、守備力、肩の強さといった能力はもちろん、故障の有無、打球の強さ、外野手の守備位置、グラウンドの状態などを全て把握、分析した上で、瞬時に判断を下します。うっかりできないし、試合は予期せぬことの連続なので、緊張しますね。


 試合前に行われるシートノックでは、相手チームの外野手の肩の強さを必ず確認します。屋外球場だと風の影響で捕球体勢や捕球位置がずれることも踏まえて進塁判断を行いますが、言葉ではうまく言い表せないような勘が働くこともあります。


「選手が嫁で、僕は姑」。これは僕なりの選手と三塁ベースコーチの関係性の例えです。

 

沢井史

大阪市在住。『報知高校野球』をはじめ『ホームラン』『ベースボールマガジン』などに寄稿。西日本、北信越を中心に取材活動を続けている。

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