虎の韋駄天、飽くなき“足”への探求心 デイリー番記者が綴る阪神・近本の進化
プロ入り後に改良したスライディングが武器に
新人から2年連続盗塁王に輝いている阪神・近本(写真左)について、最も近い距離で見ている番記者が綴る 【写真は共同】
プロ1年目から2年以上続けての30盗塁は、2017〜19年の源田壮亮(埼玉西武)以来8人目。セ・リーグでは1952〜53年の佐藤孝夫(国鉄)に次いで67年ぶり2人目、球団史上では初となる記録を残した。
1年目は142試合で36盗塁を決め、相手チームから警戒された2年目にはコロナ禍の影響で120試合と減少したが、31盗塁をマークした。
レッドスターと呼ばれた赤星憲広(元阪神)は、新人から5年連続で盗塁王に輝きながらも2年目は故障もあり26個と落とした。それほどまでに難しいのが、2年連続30盗塁だ。
昨年11月1日の横浜DeNA戦(横浜)で1回と7回に二盗を決めて30盗塁を決めた際には「僕は走れるときに、しっかり走れることだけを考えているので、そういう(記録)のはあまり気にしていないんです」と淡々と話していた。ただ、高い走塁技術を示した数字である。
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昨季の近本は足に不安を抱えながらプレーしていた。それでもシーズン全試合出場を果たし、2年連続盗塁王を勝ち取った 【写真は共同】
「気持ちの面で苦しいときもあったが、試合に出る以上、やらないといけない。(盗塁の)数はそんなに多くないが、しっかり走れたのは良かった」と振り返る。
ただ、「常に走ってくるという印象は相手チームに与えられなかった」とも話す。結果は残したものの納得のいく内容ではなかった。
一方で、盗塁成功率は19年の.706(36盗塁で盗塁死15)から20年は.795(31盗塁で盗塁死8)とアップした。また、昨シーズン、盗塁の割合は甲子園が14個でビジター球場では17個。土のグラウンドと人工芝、屋外とドームといった異なるコンディションでも変わらずのパフォーマンスを発揮した。
秀でた盗塁技術。近本は盗塁を試みる上での重要点について「走る勇気を持つことです。良いスタートを切らないといけないとか、アウトになってしまうかもとか、いろいろ考えてしまう。勇気を持ってスタートを切ることが一番大切」と話す。
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