五十嵐亮太のプロ野球キャンプリポート2025

ヤクルト・奥川恭伸「野球でストレス解消できるように」 明るい笑顔に五十嵐亮太も「メロメロ」

構成:スリーライト

ヤクルト・奥川恭伸の単独インタビューが実現 【写真:スリーライト】

 野球評論家の五十嵐亮太さんが古巣のヤクルト・浦添キャンプを訪問。さまざまな選手への直撃取材に成功した様子は先のコラム(2月26日掲載)でも紹介しましたが、その日は今季先発ローテーション入りが期待される奥川恭伸投手への単独インタビューも実現しました。開幕に向けた調整の手応えやオフシーズンの過ごし方など、五十嵐さんが奥川投手の素顔に迫ります。筋金入りのスワローズファンの山本萩子さんも参加したインタビューのフル動画は、五十嵐さんのYouTube「イガちゃんねる」で公開されているので、ぜひそちらもご覧ください。

オフは2つの施設でトレーニング

春季キャンプのブルペンで投球練習をする奥川 【写真は共同】

五十嵐 今オフの自主トレはどういった形で始めたんですか?

奥川 昨年の12月1日から始めて、2つの施設に通っていました。

五十嵐 その2つの施設の違いはどういうところなんですか?

奥川 1つは自体重系で、体を柔らかくしたり、コアにスイッチを入れるようなトレーニングです。

五十嵐 自分の持っているものを機能させる感じですかね。

奥川 そうですね。もう1つはガンガン重りを使ったウエイトトレーニングです。この2つをバランスよくやっていました。

山本 種類の違う2つのトレーニングを両方やることにはどんな意味があるんですか?

奥川 どちらかだけでもダメだなと思います。ウエイトだけやっていても体の使い方がうまくいかなかったり、逆も使い方はよくてもなぜか力が出なかったり。なにか物足りなさを感じていたので、昨年からこの2つを並行してやるようにしました。

五十嵐 その結果、体の動きは自分の納得のいくものに?

奥川 そうですね。できるトレーニングも増えてきて、持てるウエイトの重さも増えてきました。それがボールにもつながっている感覚は今年のオフにありました。まだこれからですけど。

五十嵐 昨年のキャンプでお話を聞いた時に、「ケガから戻ってきて体のことが詳しくなった。肩、肘、体幹、下半身などいろんなところをうまくコントロールできるようになった」と話していました。それから1年が経って、昨年のうまくいかない時期もあって、どの辺に変化がありましたか?

奥川 まずは春季キャンプの時ですね。昨年は12月からかなり重たいウエイトを持っていて、ヘックスバーのデッドリフトで200何十キロとか持っていたんです。12月〜1月と継続してやってきて、10月〜11月にあまりできなかったので、無理してキャンプ中もトレーニングをやっていたんです。それで腰が悪くなってしまい、そこからですね。下半身のトレーニングもしばらく休まないといけないし、でもシーズンが始まって投げなければいけない。昨年はそこがあまりうまくできなかったので、すごく大変でしたね。

五十嵐 でもそれが改善されて今年のキャンプですが、体の状態がいい中で、自分で新しくやっていること、昨年やってみて必要だなと思った部分はありますか?

奥川 上半身のトレーニングを本格的に始めました。今までは上半身をさわるのが嫌だったんです。1、2年目はチームのメニューでやっていましたが、やると肩が上がって、首が詰まって動きがすごく悪くなって、弊害のようなものを感じていました。でも昨年10月のフェニックス・リーグの時ぐらいから自分の体に物足りなさを感じて、ちょっとずつ始めようかなと。最初は軽いところから始めて、ようやくウエイトトレーニングらしくなってきたかなと感じています。

山本 それによって今は結構いい感覚がありますか?

奥川 そうですね。自主トレ中、キャンプ中もそうですけど、上半身に重りがついた分、リリースの時の感覚が少し違うなと感じています。

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