- 構成:スリーライト
- 2020年11月25日(水) 10:30
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アスリートの瞬間を切り取り、観る者に感動を増幅させてくれるスポーツフォトグラファーたち。すべての人間が同じプログラム、同じシーンを観ているなかで、彼らはいかにスケーターの「らしさ」、そして自分の写真「らしさ」を表現しているのだろうか。第7回は、鍵山優真選手の「珠玉の一枚」を3人のスポーツフォトグラファーが厳選。被写体としての鍵山優真をどう切り取ったのか、その撮影意図について語ってもらった。
高須力「気迫あふれるガッツポーズが最高にハマる」

鍵山選手は日本男子フィギュア界の期待の若手のひとりで、すごく手が長い選手だなという印象を持っています。今回は特に手の長さが際立っている写真をセレクトしてみました。
鍵山選手は演技を終えた後にガッツポーズをするタイプなので、フォトポジションや顔の向きなども関係しますが、最高に「ハマった」写真が今後撮影できる予感がしています。彼はまだ17歳であどけない顔をしていまが、結構強気な性格だと聞いていますし、おそらく相当メンタルも強いのでしょう。あふれる闘志は正直まだ隠しきれていない印象なのですが、それなら逆に、もっと闘志を前面に出してもいいのではと思います。オリンピックで金メダルを取ることを目標にしているならば、「先輩たちをまるごと飲み込むぞ」という気迫が出てくるのは当然のこと。鍵山選手はそういう精神的な強さを持っていると思うので、これからどこまで伸びてくるか気になる選手です。
この写真は全日本選手権で3位に入った時のショートプログラムでのものですが、現場で見ていて、「いよいよ本領を発揮してきたな」と感じました。もちろん北京五輪も狙えますし、北京の次の五輪(編注:2026年にイタリア・ミラノ、コルティナダンペッツォで開催)も鍵山選手が中心になってくると思います。
男子は年を重ねて伸びてくる選手も結構いますが、オリンピックでメダルを取るような選手は、ジュニアからシニアに上がった段階で世界のトップに一気に食い込んでくる。鍵山選手は佐藤駿選手とも仲が良く、ライバルだと言われていますが、刺激し合って世界のトップに食い込んできてほしいと思います。彼らが次の北京五輪で一気に先輩たちを飲み込んで、「自分たちが歴史をつくる」くらいの気概で、今シーズン飛躍してほしいですね。
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