- 構成:スリーライト
- 2020年11月23日(月) 10:20
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アスリートの瞬間を切り取り、観る者に感動を増幅させてくれるスポーツフォトグラファーたち。すべての人間が同じプログラム、同じシーンを観ているなかで、彼らはいかにスケーターの「らしさ」、そして自分の写真「らしさ」を表現しているのだろうか。第5回は、山本草太選手の「珠玉の一枚」を4人のスポーツフォトグラファーが厳選。被写体としての山本草太をどう切り取ったのか、その撮影意図について語ってもらった。
岸本勉「堂々とした力強い表情をもっと撮りたい」

山本選手が頭角をあらわしてきた頃、「草太」という名前のように、「肉」っぽいイメージは少なく、さっぱりとした「草」のようなイメージを抱いていましたが、演技が終わった時の「キメ」の表情が抜群にカッコいい。
この写真も演技が終わって、「どうだ!」と言っているかのような表情と立ち姿勢。もちろん演技中にミスもあるかと思いますが、このような堂々とした表情がどんどん出てくれば彼のファンも増えてくるでしょうし、私たち撮る側にももっと男らしく、力強い表情を見せてほしいと思います。山本選手はやっぱり表情ですよね。まだ若いので、これからもっと弾けてほしい選手です。
山本選手は比較的顔を上げて演技しているように感じます。また、あまり実績のない選手は「次ジャンプします」「次はスピンします」と演技中に次の動作がわかるような「構え」をしているように撮っていて思えるのですが、山本選手は多少そんなところも見られますが、基本的に流れの中で技を見せていくスケーターだと思います。
最近は、演技に力強さが出てきていると感じますし、背の高さや手足の長さという天性のフィジカルもある。でも、まだ身体の線は細く感じますし、海外にも山本選手のようなフィジカルの選手はたくさんいます。そこで何が山本選手の長所になるかというと、やはり表現力ではないかと。この写真のような表情ができるのであれば、もっと世界の上位に食い込んでいかなければいけない選手だと思います。
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