- 構成:スリーライト
- 2020年11月21日(土) 10:35
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アスリートの瞬間を切り取り、観る者に感動を増幅させてくれるスポーツフォトグラファーたち。すべての人間が同じプログラム、同じシーンを観ているなかで、彼らはいかにスケーターの「らしさ」、そして自分の写真「らしさ」を表現しているのだろうか。第3回は、宇野昌磨選手の「珠玉の一枚」を4人のスポーツフォトグラファーが厳選。被写体としての宇野昌磨をどう切り取ったのか、その撮影意図について語ってもらった。
能登直「笑顔もいいが、凛々しい表情も絵になる」

宇野昌磨選手はプログラムの中に、彼らしい象徴的なシーンがいくつかあります。撮る側からすると撮りやすい方で、良い写真を残しやすいスケーターだと感じています。宇野選手は「留め」があるシーンが多く、僕はアップめの写真が撮りやすいイメージを持っています。
宇野選手の一枚をセレクトするにあたって、笑顔の写真を多く候補に選びました。優勝した全日本選手権(2019年)では随所に笑顔が出るくらい精神的なゆとりがあったのかなと思います。そのなかでも、僕はあえてピシッとした凛々(りり)しい表情の写真を選出しました。
僕の場合、縦位置のアップよりも横位置のアップで撮ることが多いと思います。僕はこれまで、フィギュアスケート以外では、ポスターなどのコマーシャルフォトの撮影に多く関わってきました。ポスターと言うと縦のイメージがあるかと思いますが、僕が担当してきた仕事は横のポスターも多かったです。この写真のように、宇野選手の目線の先に空間を設けることで写真右側の奥行を感じさせて、「この辺りにコピーを入れやすくなるな」と、広告的な視点から写真の構図を考える傾向があります。アップで撮る時は横位置の方が画面を構成しやすい、という感覚が自分の中にあるのかもしれません。
宇野選手の場合は、集中して演技に入り込んでいる表情をアップで捉えた方が、より「らしさ」を表現できるかなと思っています。
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