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セ・前半戦MVPをみんなで決めてみた
10連勝男・菅野が投手部門の筆頭

 スポーツナビで実施した、「みんなで選ぶ!2020プロ野球前半戦MVP」。今シーズンも後半戦に突入しましたが、前半戦のMVPにふさわしいと思う選手をセ・パ両リーグの投手・野手計4項目から選んで投票してもらいました。


 今回はセ・リーグの投手・野手編のまとめをお送りします。

フォーム改造が奏功している菅野

開幕10連勝をマークする巨人・菅野。今季から改造した新フォームも板についてきた
開幕10連勝をマークする巨人・菅野。今季から改造した新フォームも板についてきた【写真は共同】

 セ・パ/投手・野手の4部門を通して、最も多い65.37%の得票率でセ・リーグ投手編1位に選ばれたのは、菅野智之(巨人)だった。


 菅野は3年連続6度目の開幕投手を務めると、ここまで無傷の10連勝。勝ち星、防御率ともリーグトップで6、7月度、8月度と2回連続で月間MVPも獲得した。自主トレからフォームを改造して臨んだ今シーズン。元巨人の上原浩治氏は「そのままでええやん」と前のフォームの完成度を示唆していたが、あくなき向上心で変化を恐れないところが、菅野の一流たるゆえんなのだろう。


 投手編の上位には、今季の新人王候補2人が名を連ねた。広島のルーキー・森下暢仁は8月14日の阪神戦で被安打2、無四死球、12奪三振のプロ初完封。新人の2ケタ奪三振と無四死球完封は、球団史上初めての記録という。前半戦は防御率2点台前半でリーグ上位に付けており、実質的には広島のエース格となっている。


 そんな森下と新人王を争うのが、2年目の戸郷翔征(巨人)だ。こちらも開幕からローテに入り、8月は4試合に先発して負けなしの4連勝。月間防御率は0.37という好成績だった。後半戦も、高レベルの争いが期待される。

ノーノー小川もインパクト大

ノーヒットノーランを達成したヤクルト・小川もファンに強いインパクトを与えた
ノーヒットノーランを達成したヤクルト・小川もファンに強いインパクトを与えた【写真は共同】

 小川泰弘(東京ヤクルト)は、8月15日の横浜DeNA戦でノーヒットノーランを達成し、インパクト大のランクイン。初回は与四球、2回には味方の失策でランナーを出しながら、尻上がりに調子を上げ、淡々と大記録を成し遂げた。昨季の大野雄大(中日)以来、史上93度目(82人目)の快挙である。ファンのSNSには、ノーヒットノーランを達成しマウンドでピョンピョン飛び跳ねて喜ぶ大野と、ちょっぴりはにかんだ笑顔でガッツポーズする小川の写真が対比され、それぞれかわいらしかった。


 とはいえ先発完投がもてはやされたのは、今や昔(もちろん、今も先発が投げ切ってくれるに越したことはないのだが……)。投手編はセ・パともに、ブルペン組が多く名を連ねた。そんな中、ブルペン組のトップに立ったのは高梨雄平(巨人)である。


 今季、高梨に注目が集まるタイミングは2度あった。一度目はまだ東北楽天の選手だった4月。新型コロナで活動自粛期間中、自ら包丁を手に魚や牛タンを捌き、調理する動画をまとめたYouTubeチャンネル『たかなしきっちん』を開設し、大いに話題を呼んだ。開幕1カ月ほどたった7月14日、トレードで巨人に移籍すると、15試合連続無失点の活躍。どちらもあまりに記憶に残る姿である。


 横浜DeNAからは、昨年までなら名前が挙がらなかったであろう2人がすい星の如く現れた。平良拳太郎大貫晋一。今季は守護神・山崎康晃の不調が続く中、エース・今永昇太までもが左肩の違和感で離脱している。平良と大貫の台頭がなかったら……とラミレス監督も、2人のMVPに推したのではないか。それを言うなら中日・与田剛監督も、頼れる新守護神になったR.マルティネスをポチったかもしれないが。

前田恵

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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