みんなで選ぶ!2020プロ野球前半戦MVP
セ・リーグ編
みんなで選ぶ「2020プロ野球前半戦MVP」。今シーズンも後半戦に突入しましたが、前半戦のMVPにふさわしいと思う選手をセ・パ両リーグの投手・野手計4項目から選んで投票してもらいました。
今回はセ・リーグ投手編。活躍を見せる選手たちの中から1位に輝いた選手は!?
順位 | 選手名 | 得票率 |
---|---|---|
1 | 菅野智之(巨人) | 65.37% |
2 | 森下暢仁(広島) | 8.40% |
3 | 大野雄大(中日) | 5.67% |
4 | 小川泰弘(東京ヤクルト) | 3.71% |
5 | 平良拳太郎(横浜DeNA) | 3.44% |
6 | 西勇輝(阪神) | 2.51% |
7 | 戸郷翔征(巨人) | 2.30% |
8 | 青柳晃洋(阪神) | 1.39% |
9 | 高梨雄平(巨人) | 1.08% |
10 | スアレス(阪神) | 0.92% |
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解説
菅野智之(巨人)が65.37%という得票率をたたき出し、セ・リーグ投手部門の1位に輝いた。それもそのはず、6月19日の開幕戦から8月25日の東京ヤクルト戦まで、無傷の9連勝。6月、7月と連続でセの月間MVPに選ばれている。巨人以外のファンからも、某スポーツコーナー風に言えば「あっぱれ!」の1票を得たであろう、文句なしの成績である。
2位は得票率8.40%と、菅野に大きく差をつけられはしたが、ルーキー・森下暢仁(広島)がランクイン。防御率も2点台中盤で、“即戦力”の評判通り、良い働きを見せている。その森下と新人王を争う戸郷翔征(巨人)は8月、4試合に先発し負けなしの4連勝。防御率も0.37と、先発ローテの一角として頭角を現した。今回のMVP企画では7位で森下に大きく水をあけられたが、実際の新人王レースは今後どうなるか。
3位・大野雄大(中日)は、9月1日の広島戦で、球団史上4人目となる5連続完投勝利を収めた。対する広島は全員右打者を並べてきたにも関わらず、二塁も踏ませず2ケタの11奪三振をマーク。当人もドラゴンズファンも、さぞ溜飲を下げただろう。
セ・リーグで、この大野(昨年9月14日、阪神戦)に続くノーヒットノーランを達成した小川泰弘(ヤクルト)が4位。8月15日の横浜DeNA戦、9回135球の力投で、NPB史上93度目(82人目)の記録を打ち立てた。チームの連敗ストッパーとしても、頼れるエースである。
5位の平良拳太郎(DeNA)は、まさにセ・リーグ前半戦のニューヒーロー。8月20日、背中の違和感で抹消されるまで開幕から8戦連続QSと、先発ローテで安定した働きを見せていた。プロ入り7年目右腕の快進撃。森下のようなルーキーの活躍とはまた別の喜びが、ファンにも本人にもあったはずだ。
6位・西勇輝と8位・青柳晃洋(ともに阪神)はファンの票が微妙に分かれたか。タイプの違う2人ではあるが、チーム内に数字を争える選手がいることは、双方プラスに働いているはずだ。
トップ10の最後2つには高梨雄平(巨人)、スアレス(阪神)と、ブルペン組が2人。高梨は7月14日、東北楽天からトレードで加入するや、15試合連続無失点の好投。鉄壁のリリーフ陣を形成する。一方、スアレスは福岡ソフトバンクから移籍1年目の今季、セットアッパーでスタート。ストッパー・藤川球児の離脱後、トラの守護神としてリーグナンバーワンのセーブ数を稼いでいる。
後半戦のセ・リーグ投手MVP候補には、より一層フレッシュな顔ぶれが飛び出すことに期待したい。
(文:前田恵)