バイエルン、CL全勝優勝の軌跡 11試合43ゴールの圧倒的な攻撃力

エルゴラッソ

8月24日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝は、バイエルンがPSGを1-0で下し6度目の欧州王者に輝いた 【Getty Images】

 8月24日(日本時間)に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝は、バイエルン・ミュンヘンがパリ・サンジェルマンを1-0で下し、見事6度目の欧州王者に輝いた。優勝はバイエルンだったが、パリも持ち味を存分に発揮し、近年の中でも特に素晴らしい決勝戦となった。むしろ今大会に関してはバイエルンがすごすぎたのだ。今季のドイツの強豪は、強者達がひしめくチャンピオンズリーグを全勝で優勝したのだ。新型コロナウイルスの影響で今季は準々決勝以降が一発勝負だったとはいえ、全勝優勝は大会史上初の偉業である。加えてその勝利の中でも、特に大差での勝利が多く見受けられたのが印象的だった。

グループリーグでの快進撃

 グループリーグを振り返ると、まずグループステージ第2節のアウェーで戦ったトッテナム戦を7-2という衝撃的なスコアで勝利を収めている。この試合は後半だけでドイツ代表FWセルジュ・ニャブリがCL初得点を含む4ゴールと大暴れし、昨シーズンのファイナリストを大差でたたきのめしたことで大きな衝撃を与えた。



 この結果を受けて元トッテナムのギャリー・リネカーは「スパーズが7-2で負けたことなんて思い出せないね。事実ではないと思うよ」と自虐的なジョークを交えて大敗の感想を語っている。

 しかし欧州の舞台では好調を見せていたバイエルンは一方でリーグ戦の成績が芳しくなかったことにより、ニコ・コバチ監督が11月に解任されてしまう。後任は暫定監督としてアシスタントコーチを務めていたハンス=ディーター・フリックが就任することとなった。

 この監督交代がチームにどのような影響を与えるのか心配の声をよそに、ここからバイエルンの勢いはさらに増すことになる。

 すでに勝ち抜けを決めた状態で迎えた第6節、アウェーのレッドスター戦ではエースのポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキが4ゴールを決める大活躍で6-0と完勝。不安の声をはねのけて見せた。

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著者プロフィール

サッカー新聞エル・ゴラッソ。通称エルゴラ。国内外の最新サッカーニュースを日本代表の番記者、J1・J2全40クラブの番記者、海外在住記者が、独自の現地取材をもとに、いち早くお届けします。首都圏の駅売店およびコンビニエンスストア・関西地域の主要駅売店にて発売中。

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