開幕から1カ月、ルーキーたちの成績は? ロッテ・佐藤はプロ初安打がサヨナラ打

ベースボール・タイムズ

プロ野球開幕から1カ月、ルーキーたちの成績は? 【写真は共同】

 プロ野球開幕から1カ月。新型コロナウイルスの影響で異例のシーズンとなった今季も、すでに何人かの新人選手が一軍で活躍している。チームの将来を託されるルーキーで、まずはスタートダッシュを決めた選手の成績をまとめてみよう。

開幕一軍18人、一軍デビューは26人

 今年度に支配下登録されているルーキーは、セ・パ両リーグともに37名ずつの74選手。そのうち開幕一軍登録を勝ち取ったのが、セ・リーグが7人、パ・リーグ11人。球団別に見ると、埼玉西武の3人が最多で、DeNA、中日、ソフトバンク、楽天、ロッテが2人、阪神、広島、ヤクルト、日本ハム、オリックスが1人で、巨人のみがゼロとなっている。

 19日終了現在(成績などは以下全て同じ)、一軍デビューを果たしたルーキーは、両リーグ合わせて投手が15人、野手が11人。投手で12球団白星一番乗りだったのがソフトバンクの津森宥紀で、6月24日の西武戦で5回から登板し、1回1/3を無安打無失点に抑えて勝利投手となった。津森は7月2日の日本ハム戦でホールドを記録し、これも12球団一番乗りだった。野手では、中日の郡司裕也が6月23日のDeNA戦に代打で登場し、12球団のルーキーで初安打を記録。今年の新人で本塁打を放った選手はまだいない。

先発ローテ入りのルーキーは?

広島ドラフト1位の森下暢仁が開幕ローテーションに入り、ここまで3試合に登板して1勝1敗、防御率2.18を記録 【写真は共同】

 個々の成績を見ると、先発投手では広島ドラフト1位の森下暢仁が開幕ローテーションに入り、ここまで3試合に登板して1勝1敗、防御率2.18を記録している。プロ初登板となった6月21日のDeNA戦では7回無失点と好投したが、リリーフが打たれて勝ち負けはなし。それでも2度目の登板となった28日の中日戦では8回まで無失点に抑え、9回に打たれて初完封、初完投は逃したが、初勝利をマークした。コンディション不良で7月10日に出場登録を抹消されたが、負傷などによる長期離脱ではなさそうで、復帰すれば新人王争いの中心的存在になることは間違いなさそうだ。

 セ・リーグでは、中日の岡野祐一郎も開幕ローテ入りを果たし、ここまで4試合で森下を上回る2勝(1敗)をマーク。ここまで1試合で5イニングが最長だが、防御率は4.74と徐々に良化しており、新人王争いに名乗りを上げている。他にはDeNAの坂本裕也が6月25日の中日戦で6回無失点と好投し、プロ初登板、初先発、初勝利を記録した。

 パ・リーグの先発投手でローテーション入りしているのは、日本ハムのドラフト1位左腕・河野竜生の1人だけ。6月24日の初登板から3試合勝ち星がなかったが、19日のロッテ戦で8回まで4安打2失点の好投でプロ初勝利を挙げた。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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