蛭田みな美が64 大会コースレコードで首位
蛭田 みな美 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
(天候:晴れ 気温:25.3℃ 風速:1.5m/s)
《グリーン=スティンプ:10 2/3フィート コンパクション:23.5mm》
蛭田みな美は今大会からリ・スタートを決意。迎えた通算201試合目は、アッと驚くトーナメントコースレコードのおまけつきである。「自己ベストは7アンダー。それはプレー中からわかっていた。トーナメントコースレコードは知らなかったけど、とにかくうれしい」と全身で喜びを表した。
「木戸(愛)さんが先にすごくスコアを伸ばしていた。私もついていきたかったと思ったからかなぁ」と、ごく控えめに話しただけだが、それにしてもすごいラウンドだった。勢いが加速したのは8番。5メートルのバーディーを決めると、続くパー5の9番では残り204ヤードの第2打を、7Wでピンから2メートルへ運んだ。もちろん、楽々とイーグル奪取。そのシーンには、ギャラリーから大きなため息が漏れたほど。さらにハーフターンのインターバルを挟んで10-12番でもバーディーを重ねた。1イーグル、7バーディーの内容は満点の一日。
前2週、予選落ちのモヤモヤを一気に吹き飛ばしてしまった。「モデルは従来のものと同じですけど、1W(ピンG430 MAX)のヘッドを替えた。フェースに4センチぐらいの傷があったことは、3月から気がついていたけど、ツアー初優勝した、思い出の品です。情が移った。だから替えるわけにはいかず、大事にしていたけど、前2週は打球がバラついて安定しない」と前置きし、「思い切って、同じタイプのヘッドにしました。おかげさまで、今回はいい感じです。それから、やることがなかったから、髪もバッサリと…。何かを変えなくてはいけない。気分を一新できたことも、きょうの結果につながったかもしれません」と、浮上のきっかけを明かしている。
蛭田 みな美 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
持ち前のやさしさが、あやうく大不振を招いたかもしれない。勝負の世界に情けは禁物を実感した63ストロークだった。(青木 政司)
蛭田 みな美 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
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