ゴルファーのための食事学『玉ねぎを食べて柔軟性アップ!』

ココカラネクスト

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 トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。

今回は『柔軟性アップ』についてです。
「X-FACTOR」や「捻転」など、ゴルファーの皆さんが耳にすることの多いこれらの要素は、飛距離アップに欠かせません。そしてこれらを生み出す為には、胸郭や背中の筋肉(広背筋)の『柔軟性』が必要です。
柔軟性とは、筋肉や腱の伸びる能力のことです。骨格の構造は先天的な要素が強い為変化させることが難しいですが、筋肉などの軟部組織は変えることができます!

筋肉を柔らかくするには?

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筋肉の柔軟性というと、ストレッチやマッサージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。これらを継続して行うことはもちろん重要であり、柔軟性の維持・向上に欠かせません。しかし、年齢を重ねるにつれてストレッチの姿勢をとることが難しくなり、また運動の頻度を維持することも難しくなります。簡単にできる方法として、食材でも皆さんの筋肉を柔らかくすることができる方法があります。

この食材とは『玉ねぎ』です!たまねぎを食べることと、筋肉に軽い負荷をかけることで、あなたの柔軟性を改善できるかもしれません!

『たまねぎ』が鍵!

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玉ねぎは『ケルセチン』と呼ばれるポリフェノールを含みます。
この成分は玉ねぎ以外にも、リンゴやブロッコリーなどにも含まれます。
まだ未知の可能性を秘めた成分ですが、強い抗酸化作用を持つことで注目されています。この抗酸化作用の一つの効果として、筋肉の萎縮を軽減することが報告されています。

研究は、50〜74歳の日本人男性を対象に実施しました。低強度のトレーニングと、上記成分を含むサプリメントを使用し、筋肉の硬さを測定しました。その結果、筋肉の柔軟性が有意に向上しました(※1)。
まだまだ研究が必要な分野ではありますが、1年中手に入るたまねぎという食材との関連が示されたことは大きな発見と言えます。

『たまねぎ』を食べよう!

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最も手に入り易い野菜の一つである玉ねぎですが、食べ方も様々です。
スープやメイン、サラダなど幅広い料理に入れることができる玉ねぎは、そのまま醤油や砂糖、バターなどで味付けをし、フライパンで焼くだけでも美味しく食べることができます。

玉ねぎの良い点は多く、血液の流れを促進し、強い抗菌作用を持つアリシンなども豊富です。毎日の食事で1回は摂り入れて欲しい食材です!

それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正な値は変化します。
引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!

※1:Yuta Otsuka, Naokazu Miyamoto, Akitoshi Nagai, Takayuki Izumo, Masaaki Nakai, Masahiro Fukuda, Takuma Arimitsu, Yosuke Yamada, Takeshi Hashimoto 「Effects of Quercetin Glycoside Supplementation Combined With Low-Intensity Resistance Training on Muscle Quantity and Stiffness: A Randomized, Controlled Trial」Front. Nutr., 06 July 2022 Sec. Sport and Exercise Nutrition Volume 9 – 2022 | https://doi.org/10.3389/fnut.2022.912217
[文:トータルゴルフフィットネス – ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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