開幕から1カ月、ルーキーたちの成績は? ロッテ・佐藤はプロ初安打がサヨナラ打

ベースボール・タイムズ

西武・宮川が最多11試合に登板

リリーフでは、西武1位の宮川哲が新人では最多の11試合に登板し、防御率1.86で2ホールドをマーク 【写真は共同】

 リリーフでは、西武1位の宮川哲が新人では最多の11試合に登板し、防御率1.86で2ホールドをマークするなど、ブルペンの中心的存在になっている。西武では左腕の浜屋将太も開幕一軍入りを果たし、ここまで4試合で防御率9.35の成績だが、ビハインドの展開でロングリリーフを任されるなど、チームに貢献している。勝利とホールドで12球団一番乗りの津森は、史上初となるプロ初登板で満塁本塁打を被弾する衝撃的なデビューとなったが、その後は気迫の投球でここまで8試合に登板し、1勝2ホールド、防御率3.72とチームに欠かせない存在になった。パ・リーグで首位を走る楽天では、津留崎大成がここまで勝敗、ホールドはないが、7試合で無失点と戦力になっている。

 セ・リーグでは、中日の橋本侑樹がここまで10試合とリーグの新人では最多登板。貴重な中継ぎ左腕としてチームに貢献しているが、初の3連投となった19日の阪神戦で4失点を喫して防御率が5.27と悪化した。阪神の小川一平は、登板した8試合中6試合で無失点を記録しているが、二度にわたって5失点を喫したこともあり、防御率は7.36。DeNAの伊勢大夢は初登板から4試合自責点0を続けていたが、7月5日のヤクルト戦で初の自責点を記録して防御率1.80となり、その後は登板機会がなく16日に登録抹消となった。

プロ初安打5人、プロ初本塁打はまだなし

 現在まで12球団で10人が一軍出場を果たしている野手だが、プロ初安打を記録しているのは5人のみ。定位置を確保している選手はいないが、もっともその座に近そうなのが楽天1位の小深田大翔で、初安打、初盗塁を記録するなど、ここまで21試合出場で打率.156、4打点、3盗塁をマークしている。二遊間の守備には定評があり、スタメン出場も徐々に増えているが、打力アップがレギュラー奪取のカギになりそうだ。

 ロッテ2位の佐藤都志也は、プロ初安打が代打サヨナラ打と鮮烈デビューを果たし、ここまで9試合の出場で打率.222、1打点。満田拓也の野球漫画『MAJOR』に登場する佐藤寿也と同名異字で、同じ捕手ということで話題になった。ロッテでは、内野手の福田光輝が10試合で打率.111。現在は登録抹消されているが、スタメンでも3試合で起用されている。



 セ・リーグでは、中日の石川昂弥と郡司がプロ初安打を記録している。ドラフト1位の石川昂は、7月12日の広島戦にスタメンでプロ初出場を果たし、第1打席でいきなり二塁打を放ったが、その後は16打席ノーヒットが続いている。

 昨年のドラフトで話題になったロッテ・佐々木郎希とヤクルト・奥川恭伸の一軍昇格はまだないが、何もかもが異例中の異例と言えるシーズンでは、ルーキー選手にも思わぬ形でチャンスが訪れることがありそうだ。新人王争いも含めて、今季もルーキーの動向から目が離せない。

2/2ページ

著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント