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マンUを変貌させたポルトガル人司令塔
ブルーノ・フェルナンデスの適応力
すでにユナイテッドのエースになりつつあるポルトガル人司令塔の、適応力やコミュニケーション能力について紹介する
すでにユナイテッドのエースになりつつあるポルトガル人司令塔の、適応力やコミュニケーション能力について紹介する【Getty Images】

 サッカークラブが強くなる上で補強は非常に重要な要素だが、一人の選手の加入でチームが激変するということは滅多にない。そもそも新加入選手は新しいクラブに慣れるまでに時間がかかる。国境を越えての移籍の場合は、その国のサッカー自体や、言語を含めた文化への適応にも時間が必要であるとは言うまでもない。にもかかわらず、2020年の冬の移籍市場で、例外が起こった。


 マンチェスター・ユナイテッドがスポルティングCPからポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスを獲得すると、瞬く間にチームに適応。持ち前のパスセンスで赤い悪魔のサッカーを劇的に良化させることに成功したのだ。このチームに溶け込むスピード感には驚かずにはいられない。そこで今回はすでにユナイテッドのエースになりつつあるポルトガル人司令塔の、適応力やコミュニケーション能力について紹介していく。

マンチェスターの地にも適応

 突然だが、以下のツイートを見て、筆者は少し驚いた。



 日本時間7月17日に行われたプレミアリーグ第36節クリスタル・パレス対マンチェスター・ユナイテッドの一戦で、アウェーチームが2-0で勝利。苦しい時間帯も長かったが、なんとか勝ち点3をもぎ取った翌日の投稿である。内容は「昨日はいい結果だ。よくやった、みんな!」というもの。


 内容そのものはなんでもないのだが、「lads」という単語に注目したい。この英単語は直訳すると「男性」「若者」などを指す「lad」の複数形だ。ただこの単語、イギリスでは基本的にロンドンより北部のエリアを中心に使われるワードなのである。そのためロンドンでは近しい意味を持つ「guy」を「Hey guys(やあ、みんな)」などと使う。


 フェルナンデスは、ユナイテッドに加入する以前から、基本的な英語は話せるレベルだったという。ただもちろん母国語ではないため、流暢(りゅうちょう)ではなかったことを考えると、これはマンチェスターに住み始めてからこの北部特有の表現も使うようになったのだろう。

適応力とリーダーシップ

ポルトガルから来た英雄は、リーダーシップに溢(あふ)れる側面も併せ持つ
ポルトガルから来た英雄は、リーダーシップに溢(あふ)れる側面も併せ持つ【Getty Images】

 思い返して見ると、フェルナンデスはユナイテッドにも瞬く間に適応していった。


 ユナイテッド公式サイトにフェルナンデス本人が語った内容によると、マンチェスターに到着し、自身の家を契約するまでの間の1週間程度はホテル住まいになるはずだったのだ。しかし同郷のポルトガル人DFディオゴ・ダロットの自宅に泊めてもらい、ダロットの母親に晩御飯を振る舞ってもらったという。英メディア『メトロ』によると、その後、練習場までダロットの車に乗せていってもらったという話もある。ちなみにダロットは21歳、フェルナンデスは25歳、年下相手にも懐に入っていける、気さくなキャラクターなのかもしれない。


 ポルトガルから来た英雄は、同時に、リーダーシップに溢(あふ)れる側面も併せ持つ。デビュー戦のウォルバーハンプトン戦ではすでにピッチ内の指揮官と言わんばかりに、周りの選手をコーチングで動かしていた。


 あるいは、英メディア『メトロ』によると、天性のリーダーであるこの男は、練習参加初日の時点で、攻撃参加に課題を残すイングランド代表DFアーロン・ワン・ビッサカに対して、攻撃面でより良いプレーをするためのアドバイスを行っていたという。実際、ワン・ビッサカはクロスの精度が良くなってきたほか、徐々に攻撃参加に関するポジショニングが良くなってきている。

エルゴラッソ

サッカー新聞エル・ゴラッソ。通称エルゴラ。国内外の最新サッカーニュースを日本代表の番記者、J1・J2全40クラブの番記者、海外在住記者が、独自の現地取材をもとに、いち早くお届けします。首都圏の駅売店およびコンビニエンスストア・関西地域の主要駅売店にて発売中。

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