連載:欧州サッカーフリークが選ぶビッグクラブのマイベスト

粕谷秀樹が選ぶマイベスト・マンU 攻撃の選手を多く入れたいので2バックに

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ユナイテッドを約半世紀に渡って見てきた粕谷氏。このクラブのことを語ってもらうにはこれ以上の適任者はいない 【写真:本人提供】

 マンチェスター・ユナイテッドの「マイベスト」を選んでくれたのは、人気解説者の粕谷秀樹氏だ。ジョージ・ベストに魅せられ、ユナイテッドを追うようになって50年あまり。1960年代の黄金期から現在まで、“赤い悪魔”の歩みをずっと見つめてきた。ベストイレブンを選ぶうえでこだわったのが、クラブの歴史を彩ってきた攻撃のタレントをできるだけ多く入れることだったという。2バックの超オフェンシブな布陣は魅力的に映る。

今見てもジョージ・ベストはカッコいい!

粕谷氏がユナイテッドにハマるきっかけとなったベスト(写真左)は、チャールトン、ローなどとともに60年代の黄金期を築いたスーパースター。68年には史上最年少(当時)でバロンドールに輝いた 【Getty Images】

 ユナイテッドを追って、もう50年くらいになりますね。見るようになったきっかけは、実はサッカーマガジンの表紙です。表紙を飾っていたのはジョージ・ベストで、それがもうカッコよくて。長髪でスタイリッシュで、従来のサッカー選手のイメージとはまったく違っていて。

 その雑誌は今でも持っています。今見てもベストはカッコいい!ユナイテッドのことはそれよりも前から見ていましたが、完全にハマったのはこの表紙からです。

 それからずっとユナイテッドを追ってきて、なかでも一番強かったのは2006-07シーズンから3連覇したチームだと思います。あの時のメンバーは絶対的に強かった。なにしろこの3シーズンは平均失点が0.64ですから。

 チームの中心だったのは、リオ(・ファーディナンド)、ヴィディッチ、ファン・デルサルという後ろの選手たちです。左サイドのエブラも欠かせない選手でした。クリスチアーノ・ロナウドはもちろんすごかったけど、彼があれだけのプレーができたのは後ろがしっかりしていたからです。

 ロナウドを支えていたのは守備陣だけではありません。ロナウドは攻撃から守備への切り替えに難があって、それをテベスやルーニーがカバーしていました。そのことを考えると、ロナウドひとりにスポットライトを当てるのは違うと思いますね。
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