連載:キズナ〜選手と大切な人との物語〜

お互いを尊敬し合う敦賀気比のWエース 永遠のライバルが誓う「最高の夏に」

沢井史
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しばらく口を利かなかった笠島尚樹(写真左)と松村力(写真右)だが、今ではお互いに認めあう良きライバルだ 【沢井史】

 2人でAチームの練習試合に帯同することが増え、遠征に行く機会も増えたが、総合的にゲームを作るとなると、笠島が一歩リードしたまま春季県大会の時期を迎えた。県大会を前にメンバーが発表となったが、先にベンチに入ったのは背番号18をもらった笠島だった。秋に松村が18をつけてベンチに入ったものの、笠島は11に“昇格”した。だが、笠島は当時のことをこう振り返る。

エース・笠島の存在が松村の原動力に

ライバルの笠島に負けじと結果を出し、登板機会を増やしていった松村 【沢井史】

「松村はしばらく自分と話してくれなかったんです(苦笑)。1年の時は僕と松村はクラスが違うし、僕が寮で松村は自宅通学なので顔を合わせる機会が少なかったのもありますが、練習でもほとんど話さなくて。もともと性格は逆だし、そこまで共通の話題が多かった訳ではないんですけれど、あの頃は本当にしゃべることがなかったですね」

 ライバルに先を越されたことが、当然松村は悔しかった。だが、シャイな性格ということもあり、悔しさと複雑な気持ちが入り交じって、ライバルと正面から向き合えなかったのだ。
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著者プロフィール

大阪市在住。『報知高校野球』をはじめ『ホームラン』『ベースボールマガジン』などに寄稿。西日本、北信越を中心に取材活動を続けている。

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