連載:2020年夏、高校野球逸材たちのいま

明石商・来田涼斗にとっての特別な夏 全力でバットを振り抜いて全勝を目指す!

沢井史
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昨夏まで3季連続で甲子園を果たした明石商・来田。自粛期間中も常に体を動かしていたという 【写真は共同】

 68日ぶりに部員全員が集まる自校のグラウンドに立った来田涼斗(明石商高)の純白地の練習着は、今まで以上にパンパンに膨れ上がっていた。自粛期間中も体を休めることはほとんどせず、常に体を動かしていたという。「野球ができる喜び」を感じながら仲間たちと共に汗を流す来田に話を聞いた。

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仲間に送り続けた熱いグループLINE

チームメートとのグループLINEで熱いメッセージを送り続けた来田(写真左、右はエースの中森俊介)。 【写真は共同】

「チームメートと連絡を取り合って、朝とかなるべく同じ時間帯に練習するようにしていました。同じ時間帯に一斉に練習することで、みんなの気持ちが向上してより闘争心が生まれて質の高い練習ができたと思います。それに……みんなで一つになることが大事だと思ったので」

 6月15日。新型コロナウイルスの影響で休校となっていた授業が再開し、分散登校、人数を制限しながらの練習を重ね、ようやく全体練習が再開されたこの日は、テレビ、新聞等、50人以上の報道陣が同校グラウンドに詰めかけた。5台のテレビカメラが向けられ、初夏の日差しに照らされた来田は、屈託のない表情でこう口にした。

「この仲間とまた野球ができる。そう思うだけでとてもうれしいです」
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著者プロフィール

大阪市在住。『報知高校野球』をはじめ『ホームラン』『ベースボールマガジン』などに寄稿。西日本、北信越を中心に取材活動を続けている。

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