連載:岡田メソッドの神髄

チームは誰のもの?「村の祭り酒」を説く 監督経験をもとにした哲学

岡田武史
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第8回

中国の杭州緑城を指揮していた岡田氏(写真右)。言われたことだけしかやらなかった選手たちに、サッカーの楽しさを1年以上かけて問いかけつづけた 【写真は共同】

フィロソフィー

 フィロソフィーとは、「このクラブは、どういうクラブなのか」という哲学であり、クラブの根幹です。

「フィロソフィー」は、自立した選手、自律したチームを作るための出発点です。選手やスタッフが「フィロソフィー」を意識して行動することで、1つの方向を向いて自ら考え、自律した組織になっていきます。何かうまくいかなくなり、迷ったときに立ち返る拠り所でもあります。

 岡田メソッドでは、私の監督としての経験をもとに、6つのフィロソフィーを掲げています。このフィロソフィーをただ掲げるだけでなく、チームの中に文化として根づいたときが、本当の意味での「自立した選手による自律したチーム」が生まれるのだと考えています。そして、それが最強の「生物的組織」だと考えています。
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著者プロフィール

株式会社今治.夢スポーツ代表取締役会長。1956年大阪府生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、古河電気工業サッカー部(現ジェフユナイテッド市原・千葉)に入団し、日本代表に選出。引退後は、日本代表監督(二度のW杯出場)、コンサドーレ札幌監督(J2優勝)、横浜F・マリノス監督(J1二連覇)、中国スーパーリーグの杭州緑城監督を歴任。2014年にFC今治オーナー就任。AFC(アジアサッカー連盟)最優秀監督、Jリーグ最優秀監督、日本サッカー殿堂入りなど受賞歴多数。

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