設楽悠太、本気で世界を見据える男の決断 「2時間5分台なら五輪辞退」の真相とは?
事前のメディア公開で、「次の東京マラソンが国内最後のレース」「2時間5分台なら東京五輪は辞退」と話した設楽。その真意を紐解く 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
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兄・啓太と宮崎県でトレーニング
あの日から約4カ月。2020年1月下旬、設楽は宮崎県にいた。双子の兄・啓太が所属する日立物流の合宿に参加して、東京マラソンに向けたトレーニングを行うことが目的だ。報道陣に向けた公開練習のあった1月23日は約35キロの距離走を実施。練習後は多くのメディアに囲まれた。
「今日の腕時計をしていなかったのでペースは分かりませんが、距離を踏むという意識で練習しました。移動が大変だったので疲れはありますが、いい感じに消化できたと思います」
いつものように設楽はひょうひょうと質問に答えていく。元日のニューイヤー駅伝は最長4区で区間3位。1月19日の都道府県駅伝も7区で区間3位。MGC後は、以前のような爆発力が発揮できていない。しかし、設楽は「(ニューイヤー駅伝、都道府県駅伝ともに)まさかあれだけ走れるとは思っていなかった。練習が全然できていなかったので、自分でもびっくりしています」と話す。
練習ができていなかった理由を尋ねると、「何だろう……。気持ちの問題ですかね」という。MGCの結果にショックを受けたのかと思いきや、そうではない。「気持ちの上で、MGC後は盛り上がってくるものがなかったんです。もともと練習はやらない方なので(笑)」と言って報道陣を笑わせた。兄・啓太とトレーニングを行うことで、ようやく“真剣モード”に入ったということか。
突然の“告白”と“爆弾発言”
練習を公開した男子マラソンの設楽悠太(右)。左は双子の兄・啓太 【写真は共同】
「(MGCのことは)あまり思い出さないです。僕にできることはすべてやったので。レース後は後輩たちと飲みに行きました。その後は、とにかく休みたくて。あと、マラソンは夏にやるものではないですね。僕よりも暑さに強い選手はたくさんいると思うので、冬のマラソンで勝負していきたい。正直、(夏に行われる)東京五輪はどうでもいいと思っています」
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