早稲田大・相楽監督、就任5年目の確信
“過去最高の走り込み”で名門復活へ

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就任5年目を迎えた相楽監督。2005年から母校・早稲田大のコーチを務め、15年から渡辺康幸前監督の退任に伴い、監督に就任した
就任5年目を迎えた相楽監督。2005年から母校・早稲田大のコーチを務め、15年から渡辺康幸前監督の退任に伴い、監督に就任した【撮影:白石永(スリーライト)】

 2011年以降、8年連続で箱根駅伝5位以内。10年度には、これまで4校しか成し遂げていない大学駅伝3冠を達成した名門・早稲田大。昨季は苦戦を強いられ、13年ぶりとなる箱根シード落ちを経験した。エースに過度に頼らないチーム作りの重要性を痛感した相楽豊駅伝監督は、チーム力の底上げを図るため、今夏、“過去最高の走り込み”を敢行。試練の夏を乗り越え、心身ともにタフに生まれ変わった選手たちが、全日本、箱根トップ3入りを目指す。

クロカン中心の走り込みで、チーム力底上げ

 大学駅伝3冠(出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝)を成し遂げた2010年度以降、箱根駅伝で8年連続5位以内という好成績を収めてきた早稲田大。だが昨季は出雲駅伝10位、全日本駅伝15位と苦戦を強いられ、箱根駅伝でも12位と13年ぶりにシード落ちを味わい、ファンにおなじみである臙脂(えんじ)の『W』のユニフォームが上位戦線に姿を見せることはなかった。その敗因を同大競走部・相楽監督は次のように語っている。


「去年は結果的に永山博基(現・住友電工)と太田智樹(当時3年)のダブルエースが万全じゃなかった。けどチームには2人がなんとかしてくれるという雰囲気があって、彼らが力を発揮できなかったときに『代わりにやってやる』という選手が出てこなかったことが敗因だと思っています。だからこそチームの底上げが必要だということを、改めて痛感しました」


 再起を図るこの夏、チームは例年にない走り込みを敢行した。


 6月の全日本大学駅伝予選会で本戦出場(3位)を決め、10月26日の箱根駅伝予選会と中1週間で迎える11月3日の全日本大学駅伝の2連戦を戦い抜くための“タフなチーム作り”が求められたからだ。


「年度当初に日程を見て、箱根予選会と全日本が過密だってことは知っていました。ただ、それは私たちに課せられた試練であって、私たちが変わるきっかけになると学生たちに話をしました。もちろん箱根の予選会を走る12人と、全日本の8人、計20人をまったく別のメンバーで準備できるくらいになれば、箱根本戦でも優勝争いに加わることができると思いますけど、選手の人数が少ないというのもうちの特徴でもあるので、両レースともベストを尽くせるようなタフなチーム、2本とも自分が走るんだというタフな体づくりを意識して取り組んできました」


 この夏は新たな試みを行った。

田中葵

1980年10月5日長野県生まれ。高校・大学は陸上部所属(長距離・競歩)。東海大学在学中よりフリーライターとして陸上競技、ウインタースポーツなど、アマチュアスポーツを中心に取材する傍ら、取材日以外は自らもサブスリーランナーとして、大手スポーツショップでランニング用品の接客を行う顔も持つ。現在は主に「月刊陸上競技」に寄稿。

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