名将・大八木監督、平成の常勝集団再建へ
勝負をかける駒大が逆襲の号砲を鳴らす

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今年で監督就任16年目を迎える、駒大・大八木弘明監督
今年で監督就任16年目を迎える、駒大・大八木弘明監督【撮影:白石永(スリーライト)】

 大学三大駅伝で計21回の優勝。全日本大学駅伝と箱根駅伝では4連覇も成し遂げた“平成の常勝集団”駒澤大にも、近年は陰りが見えはじめた。2015年以降、箱根の順位は徐々に低迷し、18年にはシード落ちも経験した。しかし、名将・大八木弘明監督の情熱が失われることはなかった。雌伏の時を経て、主将の中村大聖を中心とした粒ぞろいの選手たちが大きく力をつけた。令和の時代も常勝集団であるために、今こそ駒澤大が逆襲の号砲を鳴らすときが来た。

夏合宿を経て、上位の選手層が厚く

 昨夏に還暦を迎えたとは思えないほどの精悍(せいかん)な顔立ち。日焼けした肌は、夏合宿の指導が熱心だったことを物語っている。今季の学生駅伝シーズンの開幕を直前に控え、駒澤大・大八木監督の表情はいつになく明るかった。


「夏合宿は順調に練習できましたし、だいぶ力がついてきたなという印象です。スピード、スタミナともに今年は余裕がありましたからね。今季の駅伝シーズンが楽しみです」


 駒澤大は“平成の常勝軍団”と呼ばれたチームだ。1995年に大八木監督がコーチ(2004年に監督に就任)として母校に帰ってくると、大学三大駅伝で計21回(出雲駅伝3回、全日本大学駅伝12回、箱根駅伝6回)優勝。全日本と箱根では4連覇も成し遂げている。


 しかし、近年は主役の座を青山学院大、東洋大、東海大に奪われた。箱根駅伝は15年以降、2位、3位、9位、12位と順位を落として、昨季は予選会からの“再出発”となった。


 このまま終わらないのが駒澤大の底力であり、名将・大八木監督の意地だろう。従来の20キロからハーフマラソンに変更され争われることになった箱根駅伝予選会を実質“歴代最速タイム”でトップ通過すると、全日本と箱根では4位に食い込んだ。そして、今季はさらなる上昇ムードを漂わせている。

酒井政人

1977年愛知県生まれ。東農大1年時に箱根駅伝10区に出場。陸上競技・ランニングを中心に取材。現在は、『月刊陸上競技』やビジネス媒体など様々なメディアで執筆中。『箱根駅伝ノート』(ベストセラーズ)など著書多数。

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