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“世界2位”撃破を狙うラグビー日本代表
アイルランド戦で鍵になるキック対策

世界ランク2位のアイルランドと対戦

世界ランキング2位で、ワールドカップ優勝を狙っているアイルランド代表
世界ランキング2位で、ワールドカップ優勝を狙っているアイルランド代表【写真:アフロ】

 ラグビーワールドカップ日本大会が始まり、各チームは予選プール2試合目に入っている。開幕戦で30対10とロシア代表に勝利した日本代表(世界ランキング9位)は9月28日、静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアムで、予選プール内でもっとも強く、大会前は世界ランキングで首位に立っていたアイルランド代表(現在は2位)に挑戦する。


 日本代表は、この4年間で2度、ニュージーランド代表を破ったアイルランド代表のどこに警戒し、どう戦えばいいのか――。データ(STATS、共同通信デジタル提供)から見ていきたい。

スコットランド戦で光った「緑の壁」

スコットランド戦では、アイルランドの厳しいディフェンスが光った
スコットランド戦では、アイルランドの厳しいディフェンスが光った【写真:ロイター/アフロ】

 まず9月22日に行われたプールAの上位対決となったスコットランド代表戦で、アイルランド代表は27対3で勝利した。毎年、欧州6カ国対抗(シックスネーションズ)で戦っている相手をノートライに抑え、しかも4トライ以上のボーナスポイントを加えた勝ち点5の快勝だった。

 スタッツを見ると、アタックではスコットランド代表の数値が軒並み高く、アイルランド代表の方が低かった。


 テリトリーはアイルランド代表が42%、走った距離が478m(相手は617m)、パスは相手の183回に対して99回と半数ほどだった。それでもスコットランド代表がトライを挙げることができなかったのは、「緑の壁」とも言えるアイルランド代表の堅いディフェンスが光ったからだ。後半29分にはシンビン(10分間の一時的退場)があったものの、トライを許さない堅守ぶりを見せた。


 アイルランド代表のタックル回数は169で、タックル成功率は94%、そしてラインブレイクされた回数は2回で、スコットランド代表からすれば“ボールを持たされた”格好になった。

 前半24分のトライもそうだったが、スコットランド代表の攻撃をコントロールする司令塔SOフィン・ラッセルにプレッシャーをかけたことが功を奏した。

SHマレーのキック、パスが攻撃の鍵

アイルランド代表はSHコナー・マレーのキックがポイントになっている
アイルランド代表はSHコナー・マレーのキックがポイントになっている【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 アタックではアイルランド代表はハーフ団を中心にキックをうまく使った。キックのデータは蹴った回数は38回、距離は994mとスコットランド代表の25回、756mを大きく上回った。後半から雨脚が強くなった影響もあろう。後半15分、SHコナー・マレーのボックスキックから、相手のミスを誘いトライを挙げたように、38回のキックのうち14回がSHからのキックだった。


 またアイルランド代表のゴール前での決定力も光った。SHマレーからのワンパスで、FW陣がしっかりゲインし、PRタイグ・ファーロング、LOジェームズ・ライアンもトライを挙げている。FWの近場でミスも少なく、なかなかターンオーバーすることは難しいのが現状だ。もちろんアイルランド代表のFW陣はスクラム、ラインアウトといったセットプレーも強力で、スコットランド戦はともにマイボール成功率は100%(ともに9/9)だった。

斉藤健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」、「高校生スポーツ」の記者も務める。 学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「世界最強のゴールキーパー論」(出版芸術社)、「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版)、「田中史朗と堀江翔太が日本代表に欠かせない本当の理由」(ガイドワークス)、「ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「エディー・ジョーンズ4年間の軌跡―」(ベースボール・マガジン社)など著書多数。最新刊は「高校ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版/2017年11月刊)。

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