連載:FC東京 首都クラブの矜持「強く、愛される」

「FC東京だからこそ」のホームタウン活動 地域密着の理想像を追い求めて

藤原夕
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クラブ創設以来、さまざまなホームタウン活動に取り組んできたFC東京。知的障がいを持つ子どもたちを対象にした「あおぞらサッカースクール」もそのひとつだ 【写真提供:FC東京】

「愛されるクラブ」になるために、FC東京は創設以来、ホームタウン活動に情熱を傾けてきた。その中心にいるのが、約20年にわたってこの活動に従事してきた久保田淳・地域コミュニティ統括部長だ。「今、地域で起きている課題に目を向けることが、ひいてはサッカーのパフォーマンス向上やクラブの魅力向上にもつながる」。これまで数々の画期的な取り組みを打ち出してきた同氏の、それが地域密着の理想の姿だ。

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継続することで、自然と支援の輪も広がる

 FC東京はクラブ創設当初より、『強く、愛されるチーム』をめざし、トップチームの強化はもちろん、サッカーの普及・ホームタウン活動にも多くの情熱を傾けてきた。

「地域のみなさんから応援され、愛されるために、プロクラブとしてやるべきことと、FC東京だからこそできることの両面からアプローチしながら、試行錯誤を続けてきました」

 そう語るのは、普及部長との兼任で、現在はホームタウン推進部、ファシリティ事業部を統括する地域コミュニティ統括部長を務める久保田淳だ。

 筑波大を卒業後、一度は銀行に就職するも、スポーツ産業に携わりたいという夢を捨てきれず、30歳を目前に筑波大の大学院へと進み、スポーツ経営学を学んだ久保田。在学中の2001年から約20年にわたり、FC東京でホームタウン活動の推進、街づくり、地域活性化を担ってきた人物である。

 現在、約4000名の子どもたちが通う常設のサッカースクール運営も、久保田が手掛ける事業の一環だが、それとは別に、普及部のコーチを小学校の授業や課外活動に派遣。スポーツの楽しさを伝えるだけでなく、子どもたちが自ら考え、行動できるように自立を促す教育的な働きかけもしている。

 サッカークリニック、ジュニアやミセスを対象としたサッカー大会の運営もまた20余年の歴史を持ち、さらに八丈島など島しょ部でのフェスティバルやクリニックも毎年行うなど、その活動は多岐にわたる。

 そうした活動は、たとえ参加者が少なくとも、短期間で終わらせることはしないのがFC東京のポリシーだ。

「我々がやるべきだと判断すれば、とことんやる。継続することを、何よりも大切にしてきました」

 まさに継続は力なり。決して華やかな活動でなくても、誠実に、心を込めて続けていく。そうすることで、自然とFC東京というクラブの認知度は高まり、支援の輪も広がっていったのだ。
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