連載:FC東京 首都クラブの矜持「強く、愛される」

キャリア第2章を迎えた森重真人が明かす 東京を去った仲間のこと、W杯落選のこと

飯尾篤史
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18年夏のW杯でサッカー人生はひと区切り。森重真人は今、サッカー人生の第2章を過ごしている 【J.LEAGUE PHOTOS】

 青と赤のユニホームをまとって10年目。この間、多くの先輩や同志がFC東京を去っていった。彼らのことを考えると、さまざまな想いが去来するという。一方、森重真人自身は落選した昨年のワールドカップ(W杯)でひとつの区切りをつけ、次のステージに進んでいる。そのサッカー人生の第2章で森重が大事にしているものとは――。

「どうですか、先輩たち、俺は……」

――今年でチーム在籍10年目。今オフに米本拓司選手(名古屋グランパス)が移籍したため、森重選手が最古参選手になりましたね。

 びっくりですよ、本当に(笑)。ヨネが移籍して気づかされたというか、ヨネがいなくなって、周りを見たら「え、俺が一番長いんだ!」って。そう言えば、チームメートの顔ぶれもずいぶん変わったなって(笑)。

――この1、2年で石川直宏さん(FC東京クラブコミュニケーター)、羽生直剛さん(強化部スカウト担当)、徳永悠平選手(V・ファーレン長崎)、平山相太さん(仙台大サッカー部コーチ)、梶山陽平さん(普及部コーチ)といった、森重選手のちょっと上で、チームの顔だった方々が一気に抜けて、彼らの想いをすべて、森重選手が背負っているところがあるんじゃないか、と。
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著者プロフィール

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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