MGCのレース展開はどうなる? 仕掛けるタイミング、4強の反応に注目
13日、会見に臨む大迫傑(手前右)、服部勇馬(後方)、村澤明伸(手前左)。30人のうち東京五輪の切符をつかむのはどのランナーか? 【写真:松尾/アフロスポーツ】
男子は8時50分、女子は9時10分スタートで、終盤には30度近くまで気温が上がるのは必至という中で、ペースメーカーもいないレース。それをどう組み立てていけばいいかというのは、誰にとっても暗中模索という状況だろう。
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特殊な状況下、ゆえに誰も分からない
酷暑のジャカルタ・アジア大会を制した井上。ラストスパートで競り勝った勝負強さも持ち合わせる 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】
通常なら30キロ過ぎてから仕掛けが始まり、37キロ付近から始まるジワジワと上がる上り坂で集団はさらに絞られ、40キロ付近の上り坂とそこからの緩い下り坂で勝負が決まることになるだろう。
ただ、これまでの力を見れば大迫、設楽、井上、服部が少し抜け出していると言えるが、上位2名は即時に五輪代表が内定し、3位の選手もMGCファイナルチャレンジ設定記録が2時間05分49秒という高いハードルであることを考えれば、ほぼ決定すると言える状況。その中では「あわよくば2位以内、ダメでもなんとか3位に」と勝負を仕掛けてくる選手も出てくるはずだ。ましてや終盤の暑さが各選手たちにどういう影響を与えるか分からないだけに、一か八かの勝負はありうる。