連載:MGC徹底分析 五輪切符をつかむのは誰だ

MGCファイナリスト出身校から見えた特徴 「箱根駅伝から世界へ」が実を結ぶか

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大迫、設楽(左)のように、男子の出場者31名のうち27名が関東の大学出身。そこから読み取れることとは? 【写真は共同】

 9月15日、日本マラソン界にとって運命の日が訪れる。マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)――。2020年東京五輪男女マラソン代表選考会に、日本中の注目が集まっている。

 ここでは男子31名、女子12名の「MGCファイナリスト」たちを出身校別にまとめ、その指導方針などを紹介。ファイナリストを多く輩出した学校にはどんな特徴があるのか、要因や傾向を分析する。

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将来を見据えた男子“2強”の指導

東洋大はMGCファイナリストのうち最大の5名を輩出。酒井監督のもと駅伝にとどまらない指導が生きたようだ 【写真:日本スポーツプレス協会/アフロスポーツ】

 男子の出場者は31名。出身校の内訳を見ると、大卒が28名を占め、京都産業大卒の上門大祐(大塚製薬)を除く27名が関東の大学出身となる。そのうち箱根駅伝出走経験者は25名。年々人気が加熱し、モンスターコンテンツ化している箱根駅伝においては、一部で「選手個々の育成においては弊害が大きい」と危惧する見方もあるが、MGCの出場権を獲得するまでに彼らが見せた結果は、「箱根駅伝から世界へ」の想い。また、選手の努力はもちろんのこと、各大学の指導者が導いたものとも言えるだろう。

【スリーライト】

【スリーライト】

 大学別で見ると、今回の最大勢力となったのは5名のOBが出場する東洋大。しかも、全員が箱根駅伝の優勝経験者であり、山本浩之(コニカミノルタ)を除く4名が区間賞も獲得している。東洋大と言えば、「その1秒をけずりだせ」というスローガンの通り、駅伝ではどんなレース展開でもあきらめず、攻めのスタイルを崩さない。

 それは2009年からチームを率いる酒井俊幸監督の信念によるものだろう。箱根駅伝は「世界を目指すための通過点」と位置づけており、「単に駅伝で勝つだけでなく、取り組みの中身も問われる」と、学生時代から将来を見据えた指導をしている。

 今回の出場者には“4強”の一角を占める前日本記録保持者の設楽悠太(Honda)、18年福岡国際マラソン優勝の服部勇馬(トヨタ自動車)がおり、さらには18年東京、19年びわ湖と出走2レース連続で2時間8分台でまとめた山本憲二(マツダ)も続く。9月15日に決まる「2枠」を東洋大勢が占める可能性も十分ありそうだ。
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著者プロフィール

「主役は選手だ」を掲げ、日本全国から海外まであらゆる情報を網羅した陸上競技専門誌。トップ選手や強豪チームのトレーニング紹介や、連続写真を活用した技術解説などハウツーも充実。(一社)日本実業団連合、(公財)日本学生陸上競技連合、(公財)日本高体連陸上競技専門部、(公財)日本中体連陸上競技部の機関誌。

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