連載:MGC徹底分析 五輪切符をつかむのは誰だ

柏原竜二、藤原新、千葉真子のMGC攻略 勝負のポイントはどこにある?

折山淑美
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MGCのコースである清州橋通りを背中にする左から柏原竜二さん、千葉真子さん、藤原新さん。ここから15kmの折り返し地点である浅草・雷門へ向かう 【撮影:熊谷仁男】

 いよいよ明日15日、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が開幕する。2020年東京五輪マラソン日本代表が決まる史上初の選考会に、出場する選手はもちろん、ファンのボルテージも高まっている。

 東京五輪とほぼ同じMGCのコースには、どのような特徴があるのか。元マラソンランナーの柏原竜二さん、藤原新さん、千葉真子さんがコースのポイントを紹介するとともに、「もしも私が現役選手だったら、このレースをどうやって攻略するか」をテーマに、熱い議論を交わした。

 本稿を読んで、“五輪より面白い”と称される日本マラソン界の頂上決戦を、ぜひ堪能してほしい。

“山の神”柏原が上りを得意とする理由

――MGCのコースは、2020年東京五輪と発着地以外同じです。終盤の35km過ぎからは上りになりますが、目に見える急な上りは40km付近と、新国立競技場に上がる数十メートルの上りだけです。千葉さんはMGCに近いコースで、難所「強力坂」を擁する東京国際女子マラソンを経験していますね。

千葉 はい。飯田橋を過ぎたあたりからの上りは見上げるような坂ではないけど、約4kmにわたり、マンションの10階に匹敵する高さを上りますから、じわじわダメージが襲いかかってくる。やっぱりコースとの相性はあるんですよ。私は2回走ったけど2回ともダメだったので。MGCのコースは、上りと気候に適応できる選手にはアドバンテージになると思います。

藤原 35km過ぎくらいでみんな並んでいるように見えても、実はその時点で「勝負あり!」ということも考えられます。上りが得意か苦手かで。

千葉 現役時代、私は上りが苦手だったんだけど、柏原さんはどうして得意になったんですか?
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著者プロフィール

1953年1月26日長野県生まれ。神奈川大学工学部卒業後、『週刊プレイボーイ』『月刊プレイボーイ』『Number』『Sportiva』ほかで活躍中の「アマチュアスポーツ」専門ライター。著書『誰よりも遠くへ―原田雅彦と男達の熱き闘い―』(集英社)『高橋尚子 金メダルへの絆』(構成/日本文芸社)『船木和喜をK点まで運んだ3つの風』(学習研究社)『眠らないウサギ―井上康生の柔道一直線!』(創美社)『末続慎吾×高野進--栄光への助走 日本人でも世界と戦える! 』(集英社)『泳げ!北島ッ 金メダルまでの軌跡』(太田出版)ほか多数。

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