連載:錦織圭、グランドスラム制覇への道

錦織圭、世界100位はいくら稼ぐ? 男子プロテニスの構造を知る

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錦織の昨年の賞金額は約4億1200万円。キャリア通算では約24億円以上を獲得している 【Getty Images】

 5月20日に発表された世界ランキングで、錦織圭は前回の6位から順位を1つ落として7位になった。その錦織を筆頭に、日本勢では西岡良仁が71位、ダニエル太郎が107位と続いている。ただ、錦織が突き抜けすぎているせいか、世界トップ100の価値、どれくらいの賞金を獲得しているのか、などは意外と伝わっていない。そこで今回は趣向を変えて、男子プロテニス界の構造をランキングと賞金から探ってみたい。

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錦織の年間獲得賞金は?

 最新のランキングで錦織は世界7位。そのスゴさは、これを獲得賞金に置き換えると分かりやすい。2018年12月31日のランキング(つまり18年年間順位)が9位だった錦織、18年の1年間に獲得した賞金合計は約4億1200万円(375万8923ドル)だった。

 ちなみに、18年ランキング1位のノバク・ジョコビッチが獲得した昨年の賞金は約13億8500万円(1260万9673ドル)、年間2位のラファエル・ナダルは約9億5000万円、3位のロジャー・フェデラーは約8億3500万円となっている。

 錦織がこれまで最も年間賞金を稼いだのは14年の約4億8600万円で、16年にも約4億7400万円の賞金を獲得している。キャリア通算ではツアー12勝、シングルスの成績は394勝185敗、獲得賞金は約24億8200万円(2276万9711ドル)となっている。

 トップ選手の場合、これにスポンサーの契約料などが入るので実際の収入はもっと高い。アメリカの経済誌『フォーブス』は、錦織の16年総収入は約37億円と報じている。
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著者プロフィール

小野寺俊明(おのでら・としあき):スポーツコンテンツクリエーター、スポーツPRコンサルタント。スポーツ団体や選手のサイト、テレビ局のスポーツサイトを数多く立ち上げたほか、スポーツ団体やチームの運営・広報、SNSやWeb戦略のアドバイザーを務める。2004〜16年はプロバスケットボール「bjリーグ」PRマネージャー、現在は卓球の「Tリーグ」でメディア・プロモーション部プロデューサー。また、2006年から11年まで中央大学商学部客員講師としてスポーツビジネスの教鞭をとった。著書は「BUZZER BEATER〜日本プロバスケットボール bjリーグ 11年の軌跡」「【FIFAワールドカップへ行こう!】現地観戦BOOK」など。

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