
ついに手にした最強マシンのウィリアムズだったが、ハイテク禁止によって扱いにくいマシンに苦労することに【Getty Images】
1994年5月1日。あれから25年が過ぎた。あの週末はアイルトン・セナだけではなく、4月30日の予選2日目にシムテックをドライブするローランド・ラッツェンバーガーも予選中のクラッシュで事故死している。さらにその前日の予選1日目にはジョーダンをドライブするルーベンス・バリチェロがクラッシュして鼻骨を骨折するなど、「呪われた週末」と呼ばれた。果たして、94年シーズン、そしてあの運命の週末とはどんなものだったのかを振り返ってみたい。
ハイテク禁止でアドバンテージを失う
94年シーズン、セナは当時最強チームと呼ばれたウィリアムズに移籍した。当時はF1にハイテク技術がどんどん投入されていた時期で、ギアチェンジをステアリングに取り付けたパドルで行うセミオートマチック、マシンのスリップを感知して対応するTCS(トラクションコントロールシステム)、ブレーキロックを防ぐABS(アンチロック・ブレーキシステム)、車体の傾きなどを抑制するアクティブサスペンションなどが各チームに導入され浸透しつつあった。ただ、94年シーズンは、ドライバーによるドライビングで勝負すべきだと、TCS、ABS、アクティブサスペンションなどが禁止となった。それまでのマシンはこれらのハイテク技術採用を前提で開発を進められたこともあり、このルール変更への対応は各チームを苦しめることになった。
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