なぜ中3の息子にダンクを練習させたのか 馬場雄大の胸に刻まれる父の教え
「私のバスケ人生の集大成が彼なんです」
馬場雄大について、自らも選手として活躍し、指導者でもある父・敏春さんは「私のバスケ人生の集大成」と話す 【佐野美樹】
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身長が200センチあり、走れてシュートがうまく、ディフェンスも巧みな敏春さんは、類いまれな器用さを持つ長身選手として評価されていたが、いかんせん、パワー不足という弱点があった。そのため、高身長でありながらダンクシュートができなかった。
敏春さんが入学した法政大学には、同学年にスーパースターと称される三神雅明(後に松下電器で日本リーグMVP受賞)がおり、ひとつ下には熊谷勝成(後にいすゞ自動車で日本リーグベスト5)という、これまたとてつもない能力を持つ選手がいた。三神は191センチでダンクシュートもロングシュートもお手のもの。198センチの熊谷は新入生として入ってくるや否や、3メンや5メンでダンクをビシバシ決めて敏春さんの度肝を抜かせた。
そして、敏春さんが大学2年生のとき。3人は日本代表候補に選出されたが、代表候補合宿が終わると、敏春さんだけが候補から脱落した。
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