栃木ブレックスのエース比江島慎は、亡き母との約束をかなえるため兄と歩む
東京五輪にこだわるのは家族への思いから
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東京五輪出場のカギを握るワールドカップ2019アジア地区2次予選を控えた比江島と、兄の章さんを取材し、“3人”の心に息づくキズナを見つめた。
「ミニバスを始めたのは小1の終わり頃でした。お母さんと一緒に兄ちゃんの応援に行ったとき、たぶん監督から『お前もやれよ』というような感じで誘ってもらったんだと思います。じゃあ、ということで練習に行って、そこでハマったんですよね」
最初は体育館のステージの上でドリブルやパスなどの基礎を徹底的に仕込まれたが、次第にフロアでの練習もするようになった。
「当時は監督に遠目からのシュートを禁止されていたんです。だから(ペイントエリアの)中までしっかりドリブルで入ってから打つように心がけていました。好きだったのは一対一の練習。チームは月水金と土日が練習で、平日は21時か22時まで練習していたと思います。バスケの基礎だけじゃなく、礼儀も徹底して教えてくれる、とても良いチームでした。だから、他の習いごとは全然やらずに、ひたすらバスケの日々でしたね」