IWGPジュニアヘビー級選手権試合では、王者・石森太二が田口隆祐を下し初防衛に成功。次期挑戦者にはジュニアのレジェンド、獣神サンダー・ライガーを指名した。

　共に宮城県出身で０２年デビューという共通点を持つ両者。田口は、かつて石森がバラモン兄弟と共に結成したアイドルユニット「セーラー・ボーイズ」のコスチュームを真似し、唯一発売されたCD「キープオンジャーニー」のサビを真似して“黒歴史”をあぶり出すも、石森は自らキレッキレのダンスでお返しすると、ブラディークロスでフィニッシュ。

　試合後、石森の挑発を受けたライガーは「おまえ、後悔するよ。あんまり大人をからかうもんじゃない。坊主、おまえが逆指名するなら、オレはいつでも、どこでも、そのベルト、もらいに行くよ」と呼応。両者は１３年にノアのリングでGHCジュニアタッグ王座をめぐって抗争を繰り広げたこともあり、テクニシャン同士の攻防は期待大だ。

　２１日の「NEW JAPAN ROAD」後楽園ホールで引退試合を行う飯塚高史は第１試合に出場。１０年前、運命を変えた因縁の地で、天山広吉との溝をますます深めた。

　飯塚は０８年、GBHを追放された天山を助け、３月に「友情タッグ」を結成。４．１２埼玉・蓮田大会より、２人のイラストがデカデカと描かれた友情タッグＴシャツが発売されるも、その２週間後の４．２７大阪で飯塚が裏切りヒール化。直後に飯塚はスキンヘッドに変貌し、Ｔシャツは在庫を抱えたまま無念のお蔵入りとなっていた。

　この激レアＴシャツを着た天山が「友情タッグや。今日こそ目を覚ませや」と呼びかけるも、飯塚の耳には届かず。それでも、鈴木軍のボス・鈴木みのるが手にしたイスを飯塚が取り上げた瞬間、客席からは更生の期待が高まるが、飯塚はその奪ったイスで天山を殴打。即座に反則のゴングが打ち鳴らされてもなお、アイアンフィンガーフロムヘルで天山に一撃を食らわせ、さらにはTシャツをズタズタに切り裂いてしまった。まだ引退試合のカードは発表されていないが、この狂乱坊主のままでは、最後まで大荒れは必至。天山の思いが届き、最後に友情を取り戻すことができるのか。