【新日本プロレス】金星ジェイ・ホワイトを待つ苦難の道 飯塚は“狂乱坊主”のまま引退試合へ

高木裕美

オカダ復活か 飯伏は残留宣言

レインメーカー2連発でオカダが復活ののろし 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 この日のセミファイナルでは、オカダが“天敵”バッドラック・ファレを撃破し、復活ののろしを上げた。ファレのセコンドが加勢する1対3のハンディキャップマッチ状態の中、盟友YOSHI-HASHIが花道を疾走してオカダを救出。昨年9.23神戸での転倒アクシデントを払拭する活躍により、窮地を脱したオカダがレインメーカー2連発で粉砕した。これでオカダも昨年6.9大阪城ホール大会でオメガにIWGP王座を奪われて以来続いていた「厄払い」は完了。内藤哲也もまた、「ICを保持しながら、同時にIWGPヘビー級を狙う」とNJCへの出場を予告している。

サプライズ登場で場内を盛り上げた飯伏 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 そして何より、今年のNJCをもっとも盛り上げてくれそうなのが、15年の覇者でもある“ゴールデンスター”飯伏幸太だ。1.4東京ドーム大会後、脳震盪で救急搬送され、容態が心配されていた飯伏がサプライズで登場。「ゴールデン☆ラヴァーズ」の“恋人”オメガが、米国の新団体AEWの副社長に就任し、動向が注目される中、飯伏は「僕は、新日本に残ります」と、NJCでの復帰を発表。「僕はどこにも行きません。ここで、新日本プロレスで全力を尽くしていきたいと思います」と訴えた。昨年はG1準優勝という結果も残した飯伏の参戦は、選手たちにも大いなる刺激を与えそうだ。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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