連載:春を待つ怪物たち

横浜・及川は“わしづかみ”で150キロ 「カメのごとく」着実に成長し続ける

大利実
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ドラフト1位候補の逸材だが……

中学から世代のトップグループを走ってきた及川。高校でも、まだまだ伸びしろを見せている 【写真は共同】

 小学6年時には千葉ロッテジュニアに選ばれ、中学3年時にはU−15侍ジャパンの左のエースとして活躍。世代のトップグループを走ってきた男が、高校でも潜在能力の高さを見せている。 

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 183センチ74キロのピッチャーらしいスラッとした体形から、150キロを超えるストレートを投げ込む横浜・及川雅貴。ウイニングショットには、斜めに鋭く曲がり落ちるスライダーを持ち、昨秋の公式戦では41と1/3イニングで59奪三振と、ドクターKぶりを発揮した。スライダーでも、ストレートと同じように腕が振れるのが最大の強みである。希少価値の高い左の速球派であり、ドラフト1位候補の逸材であることは間違いない。

 ただ……。
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著者プロフィール

1977年生まれ、横浜市出身。大学卒業後、スポーツライター事務所を経て独立。中学軟式野球、高校野球を中心に取材・執筆。著書に『高校野球界の監督がここまで明かす! 走塁技術の極意』『中学野球部の教科書』(カンゼン)、構成本に『仙台育英 日本一からの招待』(須江航著/カンゼン)などがある。現在ベースボール専門メディアFull-Count(https://full-count.jp/)で、神奈川の高校野球にまつわるコラムを随時執筆中。

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