連載:春を待つ怪物たち

星稜・奥川の目標は「日本一の投手」 秋の快投に満足せず、完ぺきな投球を

沢井史
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圧巻の秋の投球を振り返って

「日本一の投手」を目標にしている奥川 【写真は共同】

 秋の地区大会の結果を伝える高校野球専門雑誌の表紙には自分の投げている姿が大きく載り、新聞やネットでは自分の快投を報じる記事。周囲からも称賛の声が多く届いた昨秋の奥川恭伸(星稜)のマウンドは、確かに驚がくそのものだった。

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 北信越大会の準々決勝(松本第一戦)では10者連続三振をマークし、延長引き分けとなった決勝戦では15回、183球を投げて17奪三振、被安打9、そして無四球(再試合には登板せず)。神宮大会を含めた全9試合の登板で、60と1/3イニングを投げて防御率は0.60。もう、圧巻としか言いようがない数字だった。

 だが、それほどの成績を残し、騒がれても奥川は冷静だった。年が明けた1月上旬。秋の自分について尋ねると、丁寧に、かつ謙虚にこう返してくれた。
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著者プロフィール

大阪市在住。『報知高校野球』をはじめ『ホームラン』『ベースボールマガジン』などに寄稿。西日本、北信越を中心に取材活動を続けている。

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