連載:春を待つ怪物たち

創志学園・西はコールド負けから学ぶ 吉田輝星を参考に、目指すは155キロ

沢井史
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ドラ1候補の、あまりにもあっけない幕切れ

夏の甲子園で一躍全国に名をとどろかせた西。だが、秋はまさかのコールド負けを喫した 【写真は共同】

 今年のドラフト上位候補として呼び声が高い西純矢(創志学園)の秋は、あまりにもあっけない幕切れだった。中国大会準決勝の広陵戦で0−1のまま息詰まる投手戦を繰り広げてきたが、8回に自身のバント処理のミスから失点を重ね、気がつけば相手の得点には7という数字が表示されていた。接戦から、気がつけばまさかのコールド負けとなり「自分の甘さが出た」と西は唇をかみしめた。

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 夏の甲子園の快投は圧巻だった。1回戦、鋭く曲がり落ちるスライダーを軸に、創成館打線から16個の三振を奪った。2年生であれほどの球を投げられるのか――。高校野球界に大きな衝撃が走った。だが秋はその“宝刀”対策も含め、ライバルはあの手この手で西の攻略法を探ってきた。投球幅を広げるためにスライダーを封印して他の変化球を磨くなど自身のレベルアップにつなげた部分はあったが、全体を通して不調だった要因を西はこう振り返る。
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著者プロフィール

大阪市在住。『報知高校野球』をはじめ『ホームラン』『ベースボールマガジン』などに寄稿。西日本、北信越を中心に取材活動を続けている。

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