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バロンドール“5位”のメッシ活躍に思う
あいまいな選考基準は権威を落とす

くだらない議論を巻き起こさないために

評価基準の曖昧(あいまい)さが毎年のように議論を呼ぶ理由だ
評価基準の曖昧(あいまい)さが毎年のように議論を呼ぶ理由だ【Getty Images】

 まだ折り返しにも至っていない2018−19シーズンで言えば、メッシはこれまで出場した公式戦18試合で17ゴールを記録(ラ・リーガは13試合11得点、CLは4試合6得点)。昨季は54試合で45ゴールを積み重ねている。


 もちろんゴール数や得点率が全てではない。メッシのプレーには安定感や継続性、美しさといったすごさもある。その点、8日のバルセロナダービーで見せたパフォーマンスはスペクタクルなものだった。エスパニョールの守護神ディエゴ・ロペスにわずかなチャンスも与えなかった直接FKによる2ゴールだけでなく、ウスマン・デンベレへのアシスト、数々のチャンスメークに守備面の献身も素晴らしかった。


 年間最優秀選手を選ぶ際、選手個々が披露してきた魔法のようなプレーは考慮されているのか。それともチームでの獲得タイトルが最も重要な要素なのか。どちらにしても、そろそろ評価基準を明確化するべきだろう。誰よりも優れたプレーを見せた選手を選ぶのであれば、優勝チームに属している必要はないはずだ。


 2018年を通し、いち選手としてモドリッチはメッシより優れていた。そう言い切ることは難しいのではないか。


 現時点で重要なのは、今後もくだらない議論が繰り返され、歴史あるこの賞が権威を失うことがないよう、何をもって投票するのか明らかにすることだ。


(翻訳:工藤拓)

セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky
セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky

アルゼンチン出身。1982年より記者として活動を始め、89年にブエノス・アイレス大学社会科学学部を卒業。99年には、バルセロナ大学でスポーツ社会学の博士号を取得した。著作に“El Negocio Del Futbol(フットボールビジネス)”、“Maradona - Rebelde Con Causa(マラドーナ、理由ある反抗)”、“El Deporte de Informar(情報伝達としてのスポーツ)”がある。ワールドカップは86年のメキシコ大会を皮切りに、以後すべての大会を取材。現在は、フリーのジャーナリストとして『スポーツナビ』のほか、独誌『キッカー』、アルゼンチン紙『ジョルナーダ』、デンマークのサッカー専門誌『ティップスブラーデット』、スウェーデン紙『アフトンブラーデット』、マドリーDPA(ドイツ通信社)、日本の『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿

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