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浜口京子に敗れても、五輪を逃しても…
引退撤回を決意させた皆川博恵の原風景

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絶対女王・浜口京子に負けるたびに自信を喪失

絶対的な女王である浜口京子(右)の前に何度も何度も敗れ、皆川博恵は五輪出場の夢を絶たれる……
絶対的な女王である浜口京子(右)の前に何度も何度も敗れ、皆川博恵は五輪出場の夢を絶たれる……【佐野美樹】

 日本女子レスリング界には、いつも絶対的な女王がいた。吉田沙保里、伊調馨、浜口京子――マイナースポーツである女子レスリングが、メディアに取り上げられるようになったのも、圧倒的な強さを誇る女王たちがいたことが大きい。


 その一方で、彼女たちを打ち破ることができずに、マットから降りていった挑戦者たちがいた。時代が違えば、十分に日本を代表する存在になっていたであろう選手たちが、夢破れていくたびに、勝負の厳しさを痛感させられた。

 皆川(旧姓・鈴木)博恵もまた、例外ではなかった。


 2006年に立命館大学へと進学した皆川は、シニアの大会に出場するようになる。当時は7階級中、上から2番目にあたる67キロ級にエントリー。しかし2008年に控えていた北京五輪(五輪は4階級)の選考を見据えて、皆川は2007年から72キロ級に階級を変更したのである。


 ただ、そのカテゴリーには絶対女王の浜口が君臨していた。初めて浜口と対戦したときのことを、皆川はこう述懐する。

佐野美樹

東京都出身。写真家いしだまこと、梁川剛に師事後、フリーランスのフォトグラファーに。サッカーやレスリングを中心としたスポーツや、人物ポートレートなど幅広い分野で活動。多くのスポーツ雑誌や一般誌などに写真が掲載されている。また、講談社『モーニング』誌上で人気サッカー漫画『GIANT KILLING』のスピンオフコラムとして、撮影に加えてインタビュー・執筆まで担当した連載を書籍化した『コトダマ ―蹴球魂 Jリーガーを変えた一言―』を2014年に上梓した。

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