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小林悠は夫婦で泣いた数だけ強くなる
そして川崎フロンターレのエースになった

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結婚直後にぶつかった壁、賛同するだけではない直子さんの言葉

小林悠にとって家族とは…その答えは息子の名前にある
小林悠にとって家族とは…その答えは息子の名前にある【佐野美樹】

 小林悠は、川崎フロンターレのエースストライカーとしてゴールを重ね、キャプテンとしてチームを鼓舞している。J1連覇を達成した今やその両輪が様になっているが、最初からすべてを背負えていたわけではない。妻である直子さんに聞けば、幾つか小林が悩み、苦しんできた時期があるという。


 そのひとつは、J1で12得点を挙げた翌年、正式に結婚した2012年だった。シーズン途中に風間八宏前監督(現・名古屋グランパス監督)が就任すると、小林の状況は一変する。

「2012年になるとなかなか得点が取れなくなったんです。ちょうど、そのシーズンに風間さんが監督に就任して、不慣れな右サイドでプレーすることになって、何もかもがうまくいかないまま1年が終わってしまったんですよね。本当は自分自身がダメなんですけど、それを全部、右サイドでプレーしたせいにしていたんです。だから自然と、家に帰っても愚痴が多くなる。『なんで自分が右サイドでプレーしなきゃいけないんだよ』って。基本的に自分はポジティブなんですけど、あのときだけはめちゃめちゃ愚痴ってましたね。きっと賛同してくれる人を探していたし、それを求めていたんでしょうね。今思っても、格好悪いですよね、僕。いやー、ホント、マジで格好悪いっすね(苦笑)」


 人はそうした状況に陥ると、矢印が自分に向かなくなる。うまくいかない原因を周囲に探そうともする。だから、傷をなめてくれる人を探すし、近しい人に賛同を求めようともする。だが、直子さんは同意してくれるだけではなかった。小林が言う。

原田大輔

1977年、東京都生まれ。『ワールドサッカーグラフィック』の編集長を務めた後、2008年に独立。サッカーを専門にした編集プロダクション「SCエディトリアル」を立ち上げ書籍・雑誌の編集・執筆を行うほか、Jリーグの取材も精力的に行っている。『ブラジルワールドカップ観戦ガイド完全版』(TAC出版)を監修。『FOOTBALL DAYS』(ぴあ)の編集にも携わった。

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