キセキのチェンジアップ天皇賞 「競馬巴投げ!第179回」1万円馬券勝負
警備員に連行されるかもしれないが
[写真3]ステファノス 【写真:乗峯栄一】
ごくまれに女性と盛り上がっても「この男、ヘタねえ、そんなことするの? 考えられなーい」などと相手が思ってるんじゃないかと疑心暗鬼の雲が沸き上がり、自分でも驚くような逆上行為に走る(これも危ない!)。
競馬も同じだ。競馬はチェンジアップだ。少しでも油断すると「あんたの読み筋、ふふ、もう見切ったね」などと周りのおっさんが仕掛けてくる。ここで「オレの予想はもう見切られてるのか。やっぱり予想紙の印やオッズ順位に逆らっちゃダメなのか」などと“謙虚”になるから馬券が取れないのだ。そういう動揺は馬券ライバルたちの思う壺なのだ。
競馬場スタンドに着いたら、まず「はっはっは、お前らが見切ったという、その見切り方すら既に私は見切っている」と大声出すことだ。
ひょっとしたら警備員に連行されるかもしれないが、そんなことは構わない。疑心暗鬼と戦うのはチェンジアップを投げる者の宿命だ。キミのチェンジアップはブレてはいけない。