快勝ジェネラーレは“第2のキタサン”か 初黒星レイエンダの次戦は未定のまま

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京成杯に続き重賞2勝目

菊花賞トライアル・セントライト記念はジェネラーレウーノ(左)が快勝、無敗のレイエンダは2着に敗れた 【スポーツナビ】

 3歳牡馬クラシック三冠最終戦・GI菊花賞へのトライアルレース、第72回GIIセントライト記念が17日、中山競馬場2200メートル芝で行われ、田辺裕信騎乗の4番人気ジェネラーレウーノ(牡3=美浦・矢野厩舎、父スクリーンヒーロー)が優勝。2番手から直線を力強く抜け出し、菊花賞へ名乗りを挙げた。良馬場の勝ち時計は2分12秒1。

 ジェネラーレウーノは今回の勝利でJRA通算7戦4勝。重賞は今年1月のGIII京成杯以来の2勝目。騎乗した田辺、同馬を管理する矢野英一調教師ともにセントライト記念初勝利となった。

 なお、断然の1番人気に支持されていたクリストフ・ルメール騎乗のレイエンダ(牡3=美浦・藤沢和厩舎)は差し及ばず1馬身1/4差の2着でデビューから初の黒星。さらに1馬身1/4差の3着には岩田康誠騎乗の6番人気グレイル(牡3=栗東・野中厩舎)が突っ込み、この上位3着までに菊花賞への優先出走権が与えられる。

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ダービー16着から鮮やか反撃

皐月賞3着馬の底力を見せつける完勝劇だった、 【スポーツナビ】

 鮮やかな変身、そして見事な先行押し切り劇だった。GI7勝牝馬ウオッカの仔、タニノフランケルが果敢に逃げる中、ジェネラーレウーノは無理せず2番手を追走。上手く行った、と笑顔を見せたのはこの日4勝と大暴れの田辺だ。

「先生(矢野調教師)とは、主張する馬がいなければ逃げようかということを話していたんですが、タニノフランケルが先手を取っていったので、2番手で上手く落ち着くことができましたね。3コーナー過ぎからもレースのペースが落ちなかったですけど、こちらの脚はきっちりと残っていましたし、楽に前をかわしてくれました」

 注目を集めていたダービー馬レイデオロの弟・レイエンダの追撃も危なげなく完封。着差からしても文字通りの完勝だった。これぞ皐月賞3着馬の底力、と言ったところだろう。

「ダービーも状態は良かったですし、期待していたんですが……」と、春を振り返った田辺。競馬の祭典でも、この日と同じく2番手から追走しながら直線で大失速。16着に敗れた。原因は極度にイレ込み、制御しきれないくらいに引っ掛かってしまったことだ。

「あの競馬があったので秋はどうしようかとなったんですが、やっぱり思い切り良く行こうと。馬の気分を損なわないように行った結果、上手く行きましたね」

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