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アジア大会は「対応力」が試される場
森保兼任監督が語る強化プラン<後編>
森保監督のインタビュー後編は、目前に迫ったアジア大会について深く掘り下げていく
森保監督のインタビュー後編は、目前に迫ったアジア大会について深く掘り下げていく【Getty Images】

 2020年の東京五輪へ向けた「対世界」を意識したチーム作りを目指す森保一監督。その最初のステップとなるアジア競技大会に向けた戦略とは何か。若手選手たちに伝えたいことは何か。そしてA代表との兼任監督のメリットを発揮できるオーバーエイジ(OA)選手の起用法については、「逆の発想もある」と秘策を語る。(取材日:2018年8月3日)

アジアではピッチ外でも対応力が問われる

――あらためて目前に迫ってきたアジア競技大会についてお聞きできればと思います。いきなり組み合わせが変わるなど波乱続きでしたが(笑)。


 ビックリしましたよ。


※当初発表された抽選結果からUAEとパレスチナが漏れているという大会当局のミスがあり、追加抽選が行われることとなった。



――イラクが辞退するという話もあります(※取材後に辞退が決定)。


 そういう想定外のことに対応する力は、サッカー選手に大切なことだとも思います。特にアジアでは気候も含めてピッチ外のことへの対応力も問われます。普段、日本で行われる大会のようにすべてがプラン通りに実行できるわけではないですから。世界やアジアに出た時に想定外のことが起きても心が乱れることなく、きちんとベストな状態を保ち、試合に向けた準備ができるようにならないといけない。アジア大会はそうした部分がまさに試される場だと思います。

ウズベキスタンに「いつか絶対に借りを返してやる」

1月のAFC U−23選手権でウズベキスタンに大敗。森保監督はリベンジを誓う
1月のAFC U−23選手権でウズベキスタンに大敗。森保監督はリベンジを誓う【Getty Images】

――アジア大会は登録人数が少なく(20名)、過酷な気候での過密日程という意味で、東京五輪と似た部分があります。


 僕もそう思っています。もちろん順位も大事ですが、毎回言っているように、まず1試合でも多く試合を経験し、人数が少ない中でもどうやって人を回していくかを試したいですね。選手自身も「こんなタフに戦わなければいけないのか」「もしかしたら東京はもっと暑いかもしれない」というのを考えながらプレーしてほしい。良いシミュレーションというか、スタッフ共々チームとしての経験値を上げていけるようにしていきたいです。


――ウズベキスタンに借りを返したいですね。


 今年のAFC U−23選手権で大敗していますし(準々決勝で1−4)、来年はアジアカップでも対戦しますからね。もちろん、あの大会のウズベキスタンが強かったことも認めなければいけません。ただ、僕はJリーグがアジアで一番のプロリーグだと思っています。そこで2年くらいやっている選手たちが中心ですから、たとえ相手が年上でも互角以上に戦っていけるくらいの力を見せたいと思います。


 あの試合は1点取られてズルズルと引きずったり、ミスで自滅した部分があります。そういうのを糧にステップアップできるように、あの大敗をポジティブに捉えてやっていきたいと思います。もちろん「いつか絶対に借りを返してやる」という思いは僕自身も持っていますよ。


――あの頃と比べるとJリーグで出場機会を得ている選手も増え、全体にレベルアップしてきたようにも感じます。


 選手には、「自チームで試合に出続けることが一番のレベルアップだ」と伝えました。そういう意味では多くの選手が試合に絡んで良い経験をし、成長していると視察で感じました。今回は(選出が)1チーム1人という人数制限がある中で、招集したいと思う選手を集めさせてもらいました。

川端暁彦
川端暁彦

1979年8月7日生まれ。大分県中津市出身。フリーライターとして取材活動を始め、2004年10月に創刊したサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊事業に参画。創刊後は同紙の記者、編集者として活動し、2010年からは3年にわたって編集長を務めた。2013年8月からフリーランスとしての活動を再開。古巣の『エル・ゴラッソ』を始め、『スポーツナビ』『サッカーキング』『サッカー批評』『サッカーマガジンZONE』『月刊ローソンチケット』など各種媒体にライターとして寄稿するほか、フリーの編集者としての活動も行っている。2014年3月に『Jの新人』(東邦出版)を刊行

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