【KNOCK OUT】ブレない強さで最強を目指す江幡塁 「打倒ムエタイ」で業界を盛り上げる
KNOCK OUTの熱気を感じての激戦
後楽園ホールが揺れるぐらい盛り上がった試合で、地響きが手の先から伝わるような感覚がありました。しっかり狙ったことでKOできたというのもあって、すごく興奮しました。あのパターンをずっと(伊原信一)会長とも兄の睦とも練習していたんです。
――小笠原選手の左ミドルに対するカウンターのストレートでしたが、狙っていた1発だったと。
狙っていました。中心線を突く練習をずっとしていて、1ラウンドに縦ヒジですかね、それが最初から当たったので、このパターン通りでいけるなという自信が1ラウンドからありました。それで本当は2ラウンドで倒したかったんですけど、相手の気持ちの強さで乗り切られて、僕も狙い過ぎて動けなかったのがありました。彼の精神力っていうのは試合をやって感じましたし、その気持ちの強さと勝負強さが相まって3ラウンドになってしまった感じです。
――江幡選手がたびたび笑顔を浮かべていたのが印象的でしたが、それだけ楽しさを感じていたのでしょうか。
(小笠原が)すごく呼吸がしづらそうだったので1ラウンドの攻撃で鼻が折れたのかなと思ったんですけど、2ラウンドはまったくそんなことを感じさせなくて、背負っているものがある人の戦いでした。わざと強く打ってビビらせて、その布石を打った上で顔を打つみたいな駆け引きがあるんですけど、全然そこにビビらずガンガン来て、やっていてすごく楽しかったです。KNOCK OUTという舞台だからこそ選手もそうやってすべてを懸けて戦えるんでしょうし、彼の思いやお客さんの熱気、いろいろなものを感じ取って面白いなっていうのを感じていました。