縦に並んだらアエロリット 「競馬巴投げ!第170回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

今週は木曜に栗東トレセンに行ったものの

 とりあえず写真説明から。と言いつつ、今週はダービー観戦帰りということもあって、木曜にしか栗東トレセンに行けず、「まあ木曜でも少しは安田記念ゼッケン撮れるだろう」と期待を持って行ったが、さっぱりだった。今週撮れたのはモズアスコットのみである。せっかく名神工事・夜間通行止めという障壁を乗り越え、大回りして行ったのに、悲しい。そんなことで、古い写真ばかりだけど、関西有力馬を枠順番号の小さい順に出してみる。

[写真1]はスワーヴリチャード。ダービー2着、有馬4着と、あと一歩のところで苦労したが、大阪杯でようやくGI馬となった。キタサンブラックが抜けたあとの関西のエース候補だ。実績は抜けている。昨年皐月賞週の撮影です。

[写真2]はペルシアンナイト。昨年のマイルCSの覇者、大阪杯ではスワーヴに迫る2着。実績は同級生スワーヴに並ぶ。関西の4歳2強と言っていい。今年の大阪杯週の撮影。

[写真3]は唯一の今週の撮影、モズアスコット。マイラーズC2着のあと前走のオープン戦で2着。そこからの連闘である。通常ではあまりないローテーションだが、マイナスが二つ重なればプラスに転じるということもある。何だか気になる。“矢作3頭出し”のうちの一頭である。

[写真4]リアルスティール 【写真:乗峯栄一】

[写真4]は“矢作3頭出し”の中でもエース格であるリアルスティール。皐月賞・菊花賞2着のあと4歳春の国際レース、ドバイDFでGI馬となった。今年のドバイは惜しくも3着だったが、同級生の代表ドゥラメンテが引退した以上、6歳世代を代表する一頭だ。一昨年秋、天皇賞週の撮影。

[写真5]リスグラシュー 【写真:乗峯栄一】

[写真5]はリスグラシュー。“矢作3頭”のうちの牝馬代表だ。桜花賞、秋華賞、先日のヴィクトリアマイルと2着。“勝ちきれない”とも言えるが、第一線の牝馬なのは間違いない。池江厩舎、友道厩舎などと並んで、よくまあ、これだけ好成績馬がそろうものだと感心する。昨年桜花賞週の撮影。

[写真6]サングレーザー 【写真:乗峯栄一】

[写真6]はサングレーザー。阪神C3着から約4ヶ月開けて臨んだ前走マイラーズCがレコード勝ち、素晴らしい末脚だった。ダービーを勝った福永祐一が、また東京の直線で見せるか。昨年マイルCS週の撮影。

[写真7]ウインガニオン 【写真:乗峯栄一】

[写真7]はウインガニオン。このところ大きな着が続いているが、去年がよかったように、夏に向けて強い馬なのかもしれない。すっとハナに立つようなことがあれば、一発あるかも。昨年マイルCS週の撮影。

アエロリットの先行脚にチャンス

 好メンバーがそろい、どれが勝ってもおかしくない混戦ではあるが、関東馬アエロリットを狙ってみたい。前走ヴィクトリアマイルは4着ではあったが、一端後続に交わされてから、さらに盛り返すところを見せた。5番手あたりから、直線ですっと先頭に立つ、あの静けさが実力を示しているという気がする。派手な動きはないが、上下動なく乗る戸崎圭太はほんとにうまいという気がする。今回はラスト1ハロンぐらいまで、さらに静かにするのではないか。有力馬に追い込み型が多いから、先行して脚をためる馬にかえってチャンスがあるように思える。

 単(4)アエロリットに千円。三連単軸(4)、ヒモに(14)リスグラシュー、(15)サングレーザー、(1)スワーヴリチャード、(2)サトノアレス、(5)ペルシアンナイト、(11)リアルスティール6頭ボックスの90点、各百円。総計1万円でいく。

乗峯栄一の1万円馬券勝負!2018春の陣

<今週の1万円勝負(安田記念)>
単勝(4)アエロリット×1,000円
3連単(4)アエロリット1頭軸マルチ→(14)(15)(1)(2)(5)(11)[90点]×100円=9,000円

<前回の1万円勝負(日本ダービー)>
単勝(2)タイムフライヤー×1,000円⇒ハズレ
3連単(2)タイムフライヤー1頭軸マルチ→(17)(13)(12)(1)(8)(5)[90点]×100円=9,000円⇒ハズレ

<前回までの収支>
−19,490円−10,000円=−29,490円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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