そそり立つ絶壁・ジャンダルム 「競馬巴投げ!第164回」1万円馬券勝負
「淫らな騎手」は制裁かけるぞ
[写真2]ジャンダルム 【写真:乗峯栄一】
次のような有害行為が行われることを知って青少年に場所を提供したり、仲介してはならない。
○淫ら(みだら)な性行為及びわいせつ行為
○トルエン、シンナー、接着剤の妄り(みだり)な使用
この場合「淫らな性行為」と「妄りなトルエン使用」がダメな訳だ。これが難しい。
この条例の流れから言うと、つまり「淫らでない性行為」と「妄りでないトルエン使用」はいいということになる。歯磨きしたり、通学電車に乗るような性行為は淫らじゃないから、これはいい。例えば遮断機の降りた踏切で立ち止まるためのトルエン使用などは妄りじゃないから、これもいいということになる。
しかしいずれにしても「みだらに」と「みだりに」は非常に近く、分かりやすいのは、誰しも興味がある「みだらに」の方だから、「みだらに」に統一することを提案する。
「騎手は淫らに斜行してはならない」
「騎手は淫らに進路変更してはならない」
「騎手は淫らに高声を発してはならない」
つまり「淫らな騎手」は制裁かけるぞ。「ヤラしいことなんか興味ないです」と言いながら、手綱を持つ手も乳房を触るような感じを少しも与えないで斜行したり、大声発したり、ムチを使う分には制裁は受けないことになる。
もし中央競馬会がどうしても「みだりに」という単語を使いたいなら、「みだりがはし(乱れ放題)」という便利な形容詞を勧める。「うち乱れて好色めいている」という意味だ。
「みだりがはしく斜行してはならない」
「みだりがはしく進路変更してはならない」
「みだりがはしく高声を発してはならない」
これなら、「やたらめったら」という「みだり」の意味も入るし、「エロい」という意味の「みだら」の意味も入る。全体として、条文の意味がよく分からなくなるという点でも裁決委員は歓迎するんじゃないだろうか。
とりあえず全て「淫らに」と単語変更して、意味を厳格化すべき
ゆえに「妄りに斜行」「妄りに進路変更」「妄りに高声」の曖昧規程は、とりあえず全て「淫らに」と単語変更して、意味を厳格化すべきである。