そそり立つ絶壁・ジャンダルム 「競馬巴投げ!第164回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

道路凍結が怖くて「安全第一、撮影自粛」

 さあ弥生賞。頭数は少ないがいいメンバーだ。とりあえず写真の説明からと、いつものように言いたいんだけど、今回は関西からの出走が少ない上に、この1月、2月は道路凍結が怖くて「安全第一、撮影自粛」などと一人ごとを言って、早朝からフトンをかぶってしまった。特に3歳馬の写真が少ない。大変申し訳ない。月末のGI週からは頑張りますからね。

 ということで、関西3強のうち、元々坂路追いの少ないダノンプレミアムの写真がないのが残念だ。

[写真1]はワグネリアン。東スポ杯直前の撮影だ。夏の中京新馬戦を32秒台という猛烈な上がりタイムで勝ち上がり、野路菊賞、東スポ杯も余裕の勝ち方で3連勝。“関西ナンバー1”の呼び声も高い。

[写真2]はジャンダルム。手前は池江調教師だ。ビリーヴの子でやっと逸材が出てきたとノースヒルズの期待は高い。「ビリーヴの子に二千は長かろう」と、前走のGIホープフルのときには言われたが、直線では先に馬群を抜け出し、最後はタイムフライヤーに差されたが、十分に二千でも通用するところを見せた。同じ舞台、同じ距離で再戦だ。侮れない。12月中旬の撮影です。

一番冷静にレースを読んでいるのは武豊だ

 先行抜けだしでGI馬ダノンプレミアム、後方からの猛烈末脚でワグネリアンと関東馬オブセッション、こういう構図だろう。今回出ていないクラシック有力候補は、あとGIホープフルを勝ったタイムフライヤーぐらいで、この弥生賞の結果で今年の牡馬クラシックの構図はほぼ決まるように思う。「3強以外は考えられない」と言いたいところだが、どうもジャンダルムが気になる。

 ダノン、ワグネリ、オブの3強はどれも負け知らずであり、どのレースも快勝してきた。こういう3頭がぶつかれば、どうしてもお互いを意識して、自分のレースがやりにくくなる。

 先行抜けだしのダノンの後ろに付ける武豊ジャンダルムがあっと言わせそうに思える。最近の武豊はまた凄みが戻ってきた。一番冷静にレースを読んでいるのは武豊だ。

 あ、そうだ。忘れないうち書いておかなくてはいけない。わたくし、前回フェブラリーSの予想、4番人気ノンコノユメから行って当てております。つまり今年のGIはまだ外しておりません。猛烈な旋風を巻き起こす乗峯予想の可能性に賭けてみませんか?

 単(3)ジャンダルムの単千円。三連単軸(3)、ヒモには(9)ダノンプレミアム、(8)ワグネリアン、(1)オブセッションの3頭だけ。ヒモ3頭マルチの18点、各五百円の九千円。総計一万円でいく。

乗峯栄一の1万円馬券勝負!2018冬の陣

<今週の1万円勝負(弥生賞)>
単勝(3)ジャンダルム×1,000円
3連単(3)ジャンダルム1頭軸マルチ→(9)(8)(1)[18点]×500円=9,000円

<前回の1万円勝負(フェブラリーS)>
単勝(12)ノンコノユメ×1,000円⇒的中(×10.7倍)=1万0,700円(+9,700円
3連単(12)ノンコノユメ1頭軸マルチ→(6)(13)(14)(16)(2)(1)[90点]×100円=9,000円⇒的中(×415.6倍)=4万1,560円(+3万2,560円

<前回までの収支>
−3万0,000円+9,700円+3万2,560円=+1万2,260円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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